v11.0
- ID:
- 25764
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1102
- 見出し:
- 被災の松廃材から年賀状 岩手・大船渡の商店グループ発売
- 新聞名:
- 西日本新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/331963
- 写真:
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- 記事
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岩手県大船渡市の復興支援商品を作ろうと立ち上がった地元商店のグループ「ぼんずプロジェクト」が1日、大津波で被災して廃材になった松を加工した復興応援年賀状の販売を始めた。
価格は松の運搬代や特殊加工が必要なため10枚で950円、100枚で9千円と割高だが、販売価格の1割を同市に
寄付する。
東日本大震災から1年7カ月余り。
同市で文具店を営むリーダーの竹野美貴子さん(31)は「復興に向け走りだしている姿を日本中に伝えたい」と購入や販売での協力を呼び掛けている。
同市三陸町の海岸沿いに防風林として植えられていた松は、大津波ですべてなぎ倒された。
漁港に漂い、漁船が航行できずにいたのを地元木材店が撤去。
そのまま、処分に困っていた。
市の木である松で「他の被災地にないような大船渡の商品を作りたかった」と竹野さん
ただ、薄く削った木に印刷するには高額な機械が必要なことが分かった。
なかなか引き受け手が見つからず、徳島県で極薄のシートにする特殊技術を持つ会社をようやく見つけ、協力を得た。
廃材だった松は自然木の風合いを生かした商品に仕上がった。
ほんのりと優しい木材の香りもする。
筆ペンで書いてもにじまず、家庭用のインクジェット印刷機にも対応できる。
グループ名のぼんずは「絆」の英語「bonds」を地元なまりにした造語。
大船渡市とのつながりを大切にしながら、全国各地で販売してくれるところも募集中だ
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