v11.0
- ID:
- 25586
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1019
- 見出し:
- 無垢材スプーン(トナリ木工)
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/shiga/news/20121018ddlk25070550000c.html
- 写真:
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- 記事
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然木で使い心地追求 家具製作の端材生かし“二人三脚”
無垢(むく)の木材10+件で夫が家具を受注製作し、その切れ端を使って妻がスプーンを作る。
家具の産地、福岡県の同じ工房で働いていた川口純平さん(38)、奈緒子さん(37)夫妻が10年2月、純平さんの故郷である大津市で工房を開いた。
工房名は「隣りでずっと使い続けてもらえるように」との思いが
込められている。
木のぬくもりが感じられ、使うほど味わいを深める無垢材。
純平さんは「顧客と1対1でじっくり話し合いながら、一つの家具を作り上げるのがうちのこだわり」と言う。
できるだけネジを使わずほぞで接ぎ、塗装も自然塗料を使用。
化学物質によるシックハウスに悩む人からも注文が寄せられる。
“一生モノ”の家具作りの過程で出る端材も貴重な資源に変わりはなく、小物作りの腕を磨いた奈緒子さんの出番。
独創的なデザインに加え、持てば使い心地の良さが伝わる大小のさじ、フォーク、ベビースプーンなどを手作りし、贈り物にしたいとセットの注文も入る。
最近は無垢材の指輪や髪留めも手がけ
ており、「やりたいことがあふれるよう」と奈緒子さん
独立3年目。
純平さんは「自分たちの作品を展示、販売できる店を持ちたい」、奈緒子さんも「木に興味がなかった人にも使ってもらえる物を作っていきたい」と夢を描く。
明るい人柄を含め、二人三脚の先行きが楽しみな工房だ
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