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- ID:
- 25525
- 年:
- 2012
- 月日:
- 1012
- 見出し:
- 木の絵本:グッドデザイン賞を受賞 キューブに絵や文刻む
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/iwate/news/20121011ddlk03040003000c.html
- 写真:
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- 記事
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優れたデザインの製品を表彰する今年度のグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)に、遠野市の合同会社「もくもく絵本研究所」製作の「木の絵本」が選ばれた。
「絵本」は、地元の間伐材の杉やヒノキを5センチ角のキューブに加工し、各面にレーザーで絵や文を刻んだもので、手で転がしながら読んで楽しむ。
タクシー会社を営む前川敬子代表(62)が知人から「地元の木で絵本が作れたらいい」という一言を聞いたことをきっかけに、他のメンバーと04年から開発に
取りかかり、試行錯誤の末06年に商品化した。
今回受賞したのは、「キツネとシシガシラ」の昔話を載せた「おはなし木っこ」と、さまざまな主語や場所、目的語、述語がそれぞれ書かれた4個のキューブを組み合わせて自由にお話が作れる「だれがどすた?」の2種類
アドバイスを受けていたプロのデザイナーからの勧めで応募したところ、「大人と子どもが共に楽しみながら、言葉によるコミュニケーション文化を伝える遠野らしい取り組み」と評価されたという。
3000点を超える応募製品のうち特に優れた「ベスト100」に選ばれた。
同社は、前川代表を始め、それぞれに本業を持つ女性3人と男性1人が社員
前川代表は「形の美しさや機能性だけでなく、人と人をつなぐデザインが認められた」と喜ぶ。
同社では他にも小さなサイズや外国語のもの、トランプのように遊べる札型の商品などを作っている。
ほとんど自分たちの手作業で製作するため大量生産はできず、市内の限られた店と、ホームページや電話のみ
での販売だが、全国から注文が来るという。
問い合わせは前川代表(電話090・7793・9025)
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