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- ID:
- 24775
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0713
- 見出し:
- 幼児用遊具に見える? 西条市、地元産木材使い開発 東予高生徒らも協力
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/ehime/news/20120712ddlk38040613000c.html
- 写真:
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- 記事
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「安全に楽しんでね」
地元産木材を使った幼児用の防災シェルター製作に、西条市が取り組んでいる。
地震などで幼稚園、保育園での幼児の被害を防ぐことと、地元産木材のPRが狙いだ。
【高谷均】
大半の幼稚園や保育園には学習机のような緊急の逃げ場がないため、市が昨秋からシェルターの研究を始めた。
小林正美・京都大大学院地球環境学堂教授(人間環境設計論)の指導を受けて設計し、同市丹原町北田野の今井工務店で試作した。
シェルターはヒノキを使った角柱型で、高さ1・9メートル、四方の入り口の横幅が各1・2メートル。
柱を二重にした「入れ子」構造で強度があり、上部は衝撃を受け流しやすい三角形になっているため、地震で天井の破片や配管程度の重さの物が落ちてきても十分対応できるという。
すでに幼稚園など市内3
カ所に試験的に設置されている。
幼児は狭い場所に興味を示し、好んで入る傾向が強いため遊具としても活用できるうえ、入り慣れているから災害時にも戸惑わずに避難できる。
また同市内では伐採時期を迎えても切られない木が多数あることから、市内産木材の消費促進PRも目指している。
市内で唯一工業科のある県立東予高(同市周布)では6月26日、市に協力して試作品を模作。
建設工学科建築コースの2、3年生36人が小林教授の指導を受けて取り組んだ。
3年生の矢野直樹さん(17)は「木材を直角に合わせるのが難しかった」と振り返り「子どもたちに安全に楽しんでもらえれば」と
願っていた。
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