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    ID:
    24476
    年:
    2012
    月日:
    0606
    見出し:
    西陣織陰で支える「杼」作り職人 生涯現役
    新聞名:
    読売新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20120605-OYT8T01606.htm
    写真:
    【写真】
    記事
    西陣織の機織りで、経(たて)糸に対し、垂直の方向に緯(よこ)糸を通すのに使う木製道具「杼(ひ)」を作る職人がめっきり減り、西陣地区(上京区)の課題の一つとなっている。
    西陣織工業組合によると、府内で今も現役で杼作りに取り組んでいるのは上京区に住む長谷川淳一さん(79)一人という。
    長谷川さ んは「伝統織物を支える縁の下の力持ちとして、生涯現役で頑張りたい」と話す  杼は、長細い舟のような形をしており、通常は30センチ程度、長いものでは70センチ程度のものもある。
    中央付近が空洞になっていて軸となる棒に糸を巻き付けて、機織りで使用する。
    アカガシの木を長年、蔵で寝かして乾燥させた後、ノミやヤスリを使って一つずつ手作りする。  長谷川さんは、祖父が大正時代から始めた杼作りの家に生まれ、祖父や父の姿を見て育った。
    自らも同じ道に入ったのは高校生だった17歳の頃から。
    当時は帯の生産も多く、杼の需要も安定し、近隣には杼の職人の家が3~4軒あった。
    しかし着物の生産が衰退していくうちに職人も廃業するようになり、 約20年前から、残る職人は長谷川さんだけになったという。  非常に堅い木を使うため、強い腕力が必要で、職人になって60年余りがたった今、長谷川さんはコルセットで体を支えながら作業に臨む。
    しかし、1999年に国から選定保存技術保持者の認定を受けるなど、仕事ぶりの精巧さには定評があり、人間国宝の染織家や有名作家も長谷川さんの品を重宝してい る。  ただ、後継者不足に加え、杼作りに必要な部品の調達が難しくなっているという課題もある。
    伝統工芸の分野では職人の作業が極端に細分化し、杼作りに欠かせない、糸をすべらすための「糸口」と呼ばれる小さな清水焼製の部品や、鹿児島産のツゲで作る回転器具の「駒」は、もはや手持ちの在庫で対 応するしかなくなっている。 fff:

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