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- ID:
- 24036
- 年:
- 2012
- 月日:
- 0416
- 見出し:
- 町内で木材の循環に向けた官民一体の活動始まる
- 新聞名:
- 苫小牧民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12041302.html
- 写真:
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- 記事
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地域で育て、地域で加工し、地域で使う―。
むかわ町内で官民一体となった、地域の木材の循環に向けた活動が始まっている。
豊かな森林に囲まれたまちだが、地域材がほとんど地元で活用されていない状況があった。
協定を交わして道有林と町有林の一体的な管理を進めるほか、近く町内の建設業者と
生産者による研究会も発足する。
苫小牧広域森林組合が新技術による木材加工施設を整備する計画で、多方面から地域材の活用が刺激されている。
むかわ町は行政面積の約8割に及ぶ森林を抱える。
しかし、町林務グループの担当者は「生産者と使用者の連携がほとんどないこともあり、地域材が地域で使われていないのが実情だった」と指摘。
国有林、道有林、町有林、民有林と所有者が異なることで管理が別々に進められ、非効率な面があった、と
いう。
道と町が今年3月、道内で初めて地域主体の一体的な森づくりに向けた協定書を調印したのも、管理の効率化を探り、森林認証取得などの付加価値向上に連携して取り組むことを狙っている。
今秋から同町稲里地区で町有林、民有林の一体管理のモデル事業も始める。
情報共有の機会づくりとして、町の呼び掛けで、木材の生産者側と活用する建設業者が連携して、地域材の活用を探る研究会の立ち上げも進めている。
こうした流れの中で、苫小牧広域森林組合は今年度中に木材加工施設を新設する。
従来、活用が限定的だったトドマツを対象にした加工施設。
圧縮処理を施し、薬剤を注入して長持ちさせる技術を用いて、「O&Dウッド」と呼ばれる土木材を生産する。
施設整備は町の補助と、現在結論待ちの国の補助
も利用する形で、同組合が新設すると道内2カ所目の加工施設となる。
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