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    ID:
    23956
    年:
    2012
    月日:
    0404
    見出し:
    女子も「日曜大工」、手作りで自分の空間
    新聞名:
    読売新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20120403-OYT8T00124.htm?from=navlk
    写真:
    【写真】
    記事
    登山が好きな「山ガール」や写真を愛する「カメラ女子」などに続き、最近新たに「DIY女子」が出現している。
    「DIY」とは、いわゆる日曜大工。
    英語の「ドゥ・イット・ユアセルフ(自分のことは自分で)」の略語だ。
    ちょっとした家具作りなら、工具片手にこなしてしまう女性が珍しくなくなってきた。
    (上原三和)  東京・世田谷区の「みんなの木工房DIY好き」。
    電動工具が置かれ、講習を受ければ誰でも使えるレンタル工房だ。
    ある平日の昼下がり、木製の額作りに精を出す女性の姿があった。  近くに住む主婦(39)。
    昨年末から工房の利用を始めた初心者だ。
    「自作のステンドグラスを収める額を、自分で作ってみようと思いました」と話す。
    工具を操って木材をはめ込む溝を掘ったり、表面を削って厚みを調節したり。
    「材木にはそれぞれ適した用途があることもわかり、木工が面白くなってきました」  額のほか、鍋の取っ手の付け替えやまな板の表面を削る手入れもした。
    「『自宅のあのスペースに納まる棚を作ろう』などアイデアもわく。
    それに、自分で作った物は大切に使おうという気持ちになります」  こうした女性のグループ活動も盛んになっている。  DIY関連商品の販売などを手がける「ダイナシティコーポレーション」(東京)が昨年3月に発足させたサークル「DIY女子部」には、これまでに初心者を中心に約170人が参加。
    月1回、工具の扱い方を学んだり、家具作りに挑戦したりしている。
    山田芳照社長は「男性中心とされた趣味を臆せずに楽しむ女 性が増えた。
    携帯電話の装飾やアクセサリー作りなどが好きな人も多いが、DIYもこの延長にあるようだ」と話す  同社には、木工の基本を学びたい、家具を作ってみたいといった声が以前から寄せられていた。
    「女性は『家のここに置く』『今、これが必要』と目的が明確」と山田社長。
    自分流の暮らしやすい空間を作りたい、との思いがあるようだ  通信販売の「フェリシモ」(神戸市)も昨年「女子DIY部」と銘打った活動を開始。
    ペンキ塗りの基礎を学ぶ会を開催するなど、初心者の要望に応えている。  女性愛好家が広がったのはなぜか。
    日本DIY協会で、女性DIYアドバイザーの会代表を務める野武由美子さん(64)は「使いやすい工具が増え、アイデアを簡単に形にできるようになった」と分析する。  ホームセンター「カインズホーム」は昨秋、ピンク色を基調にした小型工具12点セットと電動のミニドリル&ドライバーを発売。
    新潟県三条市の「角利産業」は、従来品よりも一回り小さくしたノコギリや金づちなど7種類の工具を3月末に発売した。  「腕力のない女性も道具を使いこなし物を作る充実感を味わってほしい。
    DIYは生きる力づくりにもつながる」と野武さん。
    みんなの木工房代表の堀口丈夫さんも「DIYを学ぶと市販品のつくりの良しあしがわかるようになる。
    賢い消費者になれます」と話す  電動工具ですいすい…収納棚1時間弱で  図工や美術は苦手だった不器用で大雑把な記者(37)。
    ちょっとした棚ぐらい作れたら、人に自慢できそうだ。
    近年のDIYは「電動工具で楽に」とのことだが、電動と聞くとちょっと怖い。
    そもそも扱えるのか。
    DIY女子部の「スキルアップ講座☆木工教室」に体験入門した。 「DIY女子部」に体験入門し、棚作りに挑戦する記者(右)。
    指導を受けながら、電動ヤスリで仕上げ中=片岡航希撮影  女子部部長でDIYアドバイザーの番匠智香子さんの指導で、仕切りが1枚入った横置きの収納棚(縦20センチ、横120センチ、奥行き12センチ)作りに挑戦だ  目の前にはカット済みの木材と、ねじ、電動のドリルドライバー。
    最近は木材を指定したサイズに切ってくれるホームセンターも多い。
    電動ノコギリの恐怖から解放された。  「では板をつなぎましょう」と番匠さん。
    でも、ねじを留める位置は?  「正確に真ん中を測る必要はありません。
    だいたいで大丈夫。
    ねじは背面側から留めるのなら見えないし、自宅用なら多少ずれても問題ないですよね」  確かに。
    この気楽さも、初心者にはありがたい。
    ちなみに自分の手や指の幅でおおよその長さもつかめるという。
    人さし指の幅なら1・5センチ前後だ。
    番匠さんは角材の切れ端も活用する。
    「直線が引けます」  つけた印にねじの先端を垂直に合わせて、真上から電動ドライバーを押し当てる。
    スイッチオン。
    モーター音に緊張したが、少しだけ体重をかけると、するするとねじが板に入った。
    力加減に慣れると、作業はすいすい進む。
    ヤスリも電動。
    スチームアイロンをかけるように軽くなぞれば板の表面はすべすべだ  電動工具は、使い方を最初にしっかり教われば思いのほか扱いが簡単。
    コツを知らずに力任せに使って疲れてしまう従来の手動の工具に比べて格段に楽で、初心者のハードルを下げてくれる。
    電動工具のレンタルを行うホームセンターもあり、数日の使用ならそれで済ませる人もいるという。  完成まで1時間弱。
    ゆがみもなく格好はついた。
    「基本を覚えれば何でも作れますよ」。
    番匠さんのありがたい言葉だ  「暮らしに必要な物を作るのがDIY。
    堅苦しいものではない。
    完成品を前にすると皆さん笑顔になります」と番匠さん。
    家で棚でも作ってみようか。
    家具の修理もできるかも。
    ホームセンターに出掛けるのが楽しくなりそうだ fff:

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