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    ID:
    23862
    年:
    2012
    月日:
    0327
    見出し:
    塗り床・木床用塗料特集2012 企業動向
    新聞名:
    CoatingMedia
    元UR(アドレス):
    http://www.coatingmedia.com/special/archives/2012/03/2012_2.html
    写真:
    -
    記事
    体育館でオール水性を提案 玄々化学工業 玄々化学工業は体育館、教室など木室フロアー向けとして、2液型水性ウレタンエマルジョン塗料「eLF 2液型 水性フロアー用」を展開。
    更にコートライン着色塗料「水性コートラインエナメル」を上市し、環境に配慮したオール水性仕様の提案に注力している 水性フロアー用は水性でありながら溶剤系に匹敵する高光沢及び肉もち感が特長。
    木床に求められる適度なノンスリップ性と弾力性があり、滑りにくく足の負担を軽減する 更に刷毛塗りやアプリケーターでの作業性に優れ、乾燥時間は指触乾燥で20~30分、硬化乾燥で2~3時間以上となっている。 同品との組み合わせとして開発した「水性コートラインエナメル」は優れた隠蔽性と鮮やかな色合いの1液型となっている。
    一般的にライン用は溶剤系が多いが、同品は水性タイプのため臭気の問題もなく、刷毛さばきなど作業性にも優れている その他にも下塗りとの密着性に優れ、着色力及び隠蔽性に優れるという特長を有している カラーバリエーションはホワイト、レッド、イエロー、グリーン、ブルー、スカイブルーの6色で、仕上がりは落ち着いたセミグロス(3分艶あり)となっている 現状、木質フローリングでは水性タイプの普及は進んでいないが、「環境に配慮した塗装仕上げとして、施工業者とのタイアップで採用物件を増やしている」(担当者)として、まずは実績作りを進めている。 現場施工UVの標準化に挑戦 コートテック コートテック(横浜市、咲間毅社長)は、住宅のフローリングを対象とした現場施工型UVコーティング事業を展開している。
    UV塗料及びUV照射器の開発と供給、施工受注までの一貫体制を構築 従来、戸建てやマンションなど新築住宅で施主への引渡し前にフローリングのワックス掛けが行われていたが、ワックスよりも強靭でキズがつきにくく、かつメンテナンスフリーを利点に入居前にフロアーコーティングを行うケースが増えている。
    「住宅の購入に当たってはさまざまなオプションメニューが用意されてい るが、その中でもフロアーコーティングは優先順位が高く、着実に需要を伸ばしている」(咲間氏)と市況を説明する。 無溶剤でありながらレベリング性、塗布性に優れるUV塗料を開発、更には超軽量の照射装置の開発など需要拡大へ向けた開発を強化。
    中でも超軽量の「ハンディUVライト」は本体重量3.9kgと画期的な軽量化を実現。
    これにより施工者の機動性が高まり、部屋の移動や階段の昇降など住宅のような細 かな現場でより威力を発揮できるようになった 更に同社ではUV塗料のコーティングから照射までの一連のプロセスを自動化するシステムを考案、昨年秋に特許を出願した。
    「現状の施工では作業者のマンパワーに頼っている部分が多いが、機械化・自動化によって施工の標準化が図られ、市場からの信認が厚くなる」(同)とし、システム化で需要を確固 たるものとする。 水性2液を投入、販売に厚み 大谷塗料 ここ数年、体育館をはじめとするスポーツフロア分野への販売拡大を積極化している大谷塗料。
    昨年は水性2液ウレタンタイプの「ソワードフロアー」を投入するなど、販売拡大に弾みをつけている 水性タイプの動向については「まだ溶剤系と比べてボリュームそのものは少ないものの著しい伸長を見せており、着実に環境対応型製品のニーズは伸びている」(担当者)とコメント。
    同社にとっては、これまでの1液タイプに2液タイプが加わったことで仕様のバリエーションが拡充。
    要求性能とコストに応じた製品 展開が可能となった 一方、メインの湿気硬化型ウレタン塗料、油変性塗料についても堅調な伸びを示しており、国産材の普及利用を目的とした木材利用促進法の施行により更なる需要拡大に期待感を募らせている。 同社が木床分野を強化する背景には、木工塗料を取り巻く需要環境の変化がある。
    特に住宅の内装においては、階段の踏み板や手すりなど、天然木が使用されているわずかな用途のみ。
    プリント合板の普及など、これまで木工塗料の主戦場だった分野は徐々に縮小し、木床分野は外装木部と並ぶ数少 ない現場塗装の領域となっている その中で同社は、「木を生かした塗料を開発していくことが基本路線。
    仕上げでいかにモノに付加価値をつけられるかが重要になる」と説明。
    塗装による高級化を図るべく、顧客企業との共同開発を積極化するなど、新たな活路を見出そうとしている。 フローリングの新たな仕上がり感 トーヨーマテリア シッケンズ木材保護塗料シリーズの屋内木部床向け「水性フロアー」の販売が好調だ。
    アクリルウレタンの堅牢な素材保護効果を持ちながら、塗膜感を感じさせず"木の素材感"を楽しめるのが特徴。
    「ウレタンやUV塗料のような塗膜感はなく、かといって自然系オイルフィニッシュとも違う新たな仕上げのカテゴ リー。
    塗り板見本を提出すると仕上がり感が確認でき説得力が高い。
    一時、無垢材+自然塗料といった仕様に流れていた設計やビルダーが素材感と耐久性の両立を図りたいとの意向から需要が定着してきた」(担当者)と手応えを感じている様子 地場工務店などが建てる注文建築などで需要が定着してきた他、公共建築でも採用され始めた。
    東京都の植物園(改装工事)では、タモ材の無垢フローリングに同品が採用された。
    無垢材の素材感や暖かさを感じさせながら土足での軽歩行に耐える堅牢性を期待したもの。
    こうした事例を重ね更なる需要拡 大を目指す 一方、3年前に発売した「セトールデッキプラス」は機能本位での認知が進んでいる。
    ウッドデッキやボードウォークなど水掛かりの多い屋外木部床での防滑ニーズが主な需要。
    昨年秋に行った滑り抵抗試験(建材試験センター)では、東京都福祉まちづくり条例が示している安全数値範囲を高い値でクリアす ることを実証。
    特に乾燥状態と湿潤状態間の滑り抵抗値の差が少なく、安全性が高いことが確認されている。
    既に都内公園の木橋で採用されるなど実績が伸長してきた。 水性1液ウレタンの廉価版を上市 大阪塗料工業 昨年、内装木部、木床向けとして水性1液型ポリウレタン樹脂塗料「ウォルタ」の廉価版となる「イズミ」を投入した大阪塗料工業。
    「発売前はウォルタの需要が多少流れることも覚悟していたが、蓋をあけるとウォルタ、イズミともに需要が伸びた」(担当者)と予想外の反応に手応えを見せる しかし、廉価版とはいえ「イズミ」は、「ウォルタ」同様の塗膜物性を有しているのが特長で、無黄変で肉持ち感の塗膜が得られる。
    また乾燥時間(23度)も1時間と乾燥性も同様の性能を付与している ただ大きく異なるのは、「ウォルタ」が刷毛やスプレー、羊毛アプリケーターと多様な施工に対応するのに対し「イズミ」は刷毛での施工を推奨している点。
    施工方法に配慮した原料処方が、「イズミ」の価格低減を実現した 同社では、2製品とも伸長したことから水性ニーズの高まりと用途やユーザーによって製品の棲み分けを見出した形となり、今後の製品開発に生かせると弾みをつけている。 着色とクリヤー効果を両立 日本オスモ 木床フロア分野では、量産ライン用から大面積施工用、DIYを含む現場施工用と施工法や用途に応じた製品ラインアップを揃える日本オスモ。
    同社が主力とする現場塗装用に関しては、木の質感を生かしたオイルフィニッシュの風合いを武器に無垢材を使用する住宅や公共物件を中心に根強い人気を誇っ ている 「オスモカラー フロアーカラー」は既存品ながら、昨年製品カタログを刷新して以来、顕著な伸びを見せている製品。
    「子供をあしらったイメージが顧客の関心を集めている」(担当者)とコメント。
    同品1つで着色とクリヤー効果が得られる利便性が人気を高めている要因となっている 同品は植物油をベースとした半透明着色塗料で3分つやの仕上がりとともに撥水性、防汚性が得られる。
    無垢フローリング、複合フリーリング、OSB、コルクなどの無塗装フローリングに適する。 同品の特長について担当者は、「ナラやホワイトオークなど導管が開き吸い込みが良い材は色が付きすぎてしまう難点があった。
    同品はうっすら着色するので材全体がまとまりの良い仕上がりが得られる」と説明。
    木柄がばらついている材を着色することで付加価値を高めている事例も出てきているという この他洗浄剤、ワックスクリーナー、ポリッシングパッドなどメンテナンス製品を充実させている。
    引渡時に工務店が施主に提供するなど、サービス価値を高めることに寄与している。 木床メンテナンス材料を市場投入 大東ペイント 大東ペイントは体育館や教室などの木床向けに水性塗料の提案に注力している。
    新築市場がシュリンクしていく中でメンテナンス需要での喚起を図っていく方針。
    その戦略商品としてメンテナンス材の販売をスタートさせた 用途に応じて製品を開発しており、「ウレテイト水性2液 オーバーコート」は体育館や武道場、ダンスフロアー向けとして、スポーツ競技に適したすべり抵抗値で設計した 同品は無黄変水性ポリウレタン樹脂系のクリアー塗料で、木材を保護し光沢のある仕上がり外観が確保できる。
    「床のラインが削れる前に塗装することで美観が維持でき塗り替え周期を延ばすことができる」(担当者) また、教室や廊下、遊戯室をターゲットとしているのが、無黄変水性ポリウレタン樹脂系の「アクアダイト♯207 クリンガード」 教室などで求められる適度な滑り性を有するとともに机や椅子から床材を保護する塗膜物性を持つ。
    日常の手入れとしては乾拭きだけで済む手軽さ 更に塗装床メンテナンス用クリーナーとして発売したのが、「DPCフロアドレッシング」。
    日常の汚れや埃、油成分などを除去し滑りにくくする 用途としては、体育館や教室、病院、食堂などの塗装された床、具体的には、ポリレタン樹脂系塗料などで塗装された床に適する。
    加えて、コンクリートのエポキシ樹脂系あるいは弾性ポリウレタン樹脂系塗装にも適している fff:

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