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2011年- 女子高生 夢は宮大工 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- トステムでは2011 年3 月末までに、「建デポプロ」厚別店を含む10 店舗の展開を予定しており、その後も全国主要都市を中心に順次、展開していく予定です
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- 年:
- 2011
- 月日:
- 0207
- 見出し:
- 女子高生 夢は宮大工 沖縄工業3年・平識有希乃さん
- 新聞名:
- 沖縄タイムス
- 元UR(アドレス):
- http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-02-09_14383/
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
寺や神社などの日本古来の木造建築を手掛ける「宮大工」。
厳格な師弟関係が色濃く、修行が厳しい職人の世界に魅せられた女子高校生がいる。
沖縄工業高校建築科3年の平識有希乃さん(18)だ。
当初は卒業後すぐに就職したいと考えていたが、立ちはだかったのは「女性」という壁。
悔しさをかみしめ
つつも、腕を磨いて宮大工の門をふたたびたたこうと決意。
4月からは宮大工の育成を専門とする、熊本県立球磨(くま)工業高校の伝統建築専攻科に進む。
(守内梓)
材木関係の仕事に勤める父を持つ平識さん。
父がいつも自宅に“連れて”帰ってくる木の香りに、気がつけば居心地の良さを感じるようになっていた。
「自然にいるような、落ち着く感じが好きなんです」
何かとものづくりに向かう父の背中を見て育った。
中学に上がると、父が持ってきた廃材を使って思いつくままに棚を仕上げたこともある。
父は顧客の1人だった「宮大工」について話すこともあったという。
貴重な建築物の修復にもあたる職人の存在に、中学生だった平識さんはあこがれを抱くようになった。
だが、建築科のある沖縄工業に進学したころは心細さを感じる日々を過ごす。
同じ中学の友達は別々の科で、自分のまわりは男子ばかり。
それでも家族や夢に支えられ、いつしか打ち解けた友達とともに技術の習得に励んだ
男性より体力や腕の力が強いわけではないが、妥協しない姿勢と納得いくまでこだわる頑固さという強みを持つ。
「最後までこだわる点はプロ向き」と同科の與那覇伸教諭。
まだまだ女性には狭き門の世界で「先駆者になってほしい」と期待を寄せる。
本土で修行を積んだ後は帰郷し、首里城などの修復も手掛けたいと話す平識さん。
「厳しい世界かもしれない。
でも、沖縄の文化をつないでいけるように頑張りたい」
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