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2011年- ナメコの菌床に木炭添加で発生量 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
v11.0
- ID:
- 52129
- 年:
- 2011
- 月日:
- 1015
- 見出し:
- ナメコの菌床に木炭添加で発生量1割増加
- 新聞名:
- 紀伊民報
- 元UR(アドレス):
- http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=221183
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
和歌山県林業20+ 件試験場(上富田町)は地元栽培業者との共同研究で、ナメコの菌床に木炭を交ぜることで培養日数が4日前後短縮され、発生量が10%以上増えることを突き止めた。
炭の材料にはヒノキを利用しており、関係者は、製材時に出る端材などの有効利用にもつながると期待している。
この研究は、公益社団法人わかやま産業振興財団の事業として、白浜町中のナメコ栽培業者「紀州きのこ産業」(松尾弘哲社長)と協力して行っている。
実験では、炭化温度(400度、600度、900度)の異なるヒノキ炭をそれぞれ体積比10%の割合で菌床に交ぜている。
この結果、菌床にナメコ種菌を接種した後、菌糸が栽培瓶(800cc)にまん延するまでに要した日数は、通常菌床が27日だったのに対し、400度と600度の炭を添加した菌床はそれぞれ平均で3・6日、900度の炭では4・1日短縮した。
栽培瓶1個当たりのキノコ発生量は、通常菌床で平均132グラムだったが、400度の炭を添加した菌床は平均140グラム、600度の炭の場合は同149グラムに増加した。
ただ、900度の炭では1割以上減少しており、さらなる研究実験が必要だという。
試験場では引き続き、炭の量を変えたり、梅の伐採樹など炭の材料を変えたりして実験を続けている。
橋本千賀子研究員は「安心安全はもとより、炭を使うことによる付加価値を見つけたい」と話している
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