"2011年- 木材保護塗料 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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    ID:
    51992
    年:
    2011
    月日:
    1028
    見出し:
    USER'S VOICE 施工業者アンケート  木材保護塗料に求めるものとは
    新聞名:
    コーティングメディア
    元UR(アドレス):
    http://www.coatingmedia.com/special/archives/2011/10/_2011_2.html
    写真:
    -
    記事
    今回、戸建て住宅の塗り替えをメインとする塗装会社24社に「木材保護塗装部の塗り替え」をテーマにアンケートを行った。
    そこで浮かび上がるのは木部塗装の難しさ。
    下地処理から塗装に至るまで、細心の注意を払っている現状がうかがえる   Q1.木材保護塗料を塗装する部位はどの部分が多いですか?(複数回答) 塗装部位としては、破風、ウッドデッキが多勢を占めた。
    とはいえ、軒天、柱、羽目板、門扉と満遍なく塗装されており、住宅の広い箇所に木部が使われていることが分かる。
    その他としては、塀、玄関ポーチ、ベランダ、木製シャッター、ログハウスなどの回答があった。 Q2.塗り替えでは何年くらい経過した物件が多いですか? 10年を経過した物件が7割近い結果となった。
    中には、「3年から5年以内」「傷みが少なめでも施主から連絡が入る」など5年以内に塗り替える回答も見られたが、大半は外壁塗り替えのタイミングを合わせることで10年以上経過していると見られる。
    しかし、木材保護塗料の塗り替え年数としては超過の状況 。
    美観維持よりコスト負担が影響しているのか。
    メンテナンスに対する施主の理解が求められる。 Q3.よく使われる木材保護塗料は?その理由。
    (複数回答) 製品ブランド調査では、トップシェアを誇る日本エンバイロケミカルズの「キシラデコール」がトップ。
    オスモカラー、ノンロットが続いた。
    しかし、その他も19%を占めており、使用ブランドが施工業者によって分散していることが分かる。
    特に塗装部位や施主の要求によって、複数の製品ブランドを使い分けている 現状も浮かび上がった。
    その他としては、「バトン」「プラネットカラー」「シッケンズ」などの回答があがった。
    また「ウレタンOSに自社の抗菌防カビ剤を添加している」など、オリジナルの処方を施している回答も複数あった。
    それでは、個々の製品のどのような部分を施工業者は評価しているのか。
    その理由を下記に記述する。 〈キシラデコール〉 ・当該の部位はお客様ご自身で塗装されることを推奨している。
    そのためプロユースとしてトップクラスの耐久性を誇りながら、ホームセンターで購入可能であるため、お手入れの引継ぎも含めて使用頻度が高くなっている。
    ・安心だし、同じような性能の他社製品を求めても金額的にあまり変わりないため ・防腐剤の中で一番耐久性が良く、作業性が良い ・普及品で常に在庫がある(複数) ・社内に在庫があるため色調整がしやすい 〈オスモカラー ウッドステインプロテクター〉 ・主成分である植物油の浸透力が強く耐久性が強いと言われているから ・材料指定が多い ・自社で暴露試験を起こった結果 ・自然系塗料ということで施主に提案しやすい 〈ノンロット〉 ・撥水性を付加できる ・臭気が少ない 〈サドリンエナメル〉 ・隠ぺい性が高い 〈ガードラックアクア〉 ・隠ぺい力が高いため、薄い色が塗れる 〈シッケンズ セトールHLS〉 ・高級な仕上がり感が得られる 〈バトン〉 ・価格と性能が手ごろなため 全体的には、「破風は隠ぺい性が高く耐久性が良いもの、玄関扉などはデザイン性を要求されるため木目の仕上がりが引き立つ製品を選んでいる」と用途に応じた使い分けをしている回答が目立った。 Q4.使用する塗装具は? 塗装具については、ほとんどが刷毛で、使い捨ての一般刷毛の利用が多く目立つ。
    ただ回答としては、「ニス用の40から50」「面積が多い場合はスポンジを使っている」「腰が強いタイプが好み」「ステイン刷毛やコテ刷毛」「製品によって硬い豚毛を使用」「広い面はパット状のものを使用」「適度に使い古された毛の抜けなさそうな刷毛」「塗る部位によって腰の強さ、含みに気をつけて使い分け ている」「やわらかい刷毛」「少し腰の強い筋交い刷毛」など業者にとって多種多様。
    作業者のフィーリングによって選択されている実状がうかがえる。 Q5.良く用いる下地処理工法は何ですか? 塗装前の下地処理工程は、仕上がり感を決める上で重要な工程となる。
    結果的には、既に被塗物の劣化が進んでいるとの理由からペーパー掛けによる下地処理作業が6割を占めた。
    ペーパー掛けも人的作業による労力を要する作業。
    下地作りに対する入念な姿勢がうかがえる。
    サンドペーパーの利点 として、「強弱をつけやすい利点と隅々まで行き届く」「細かい部分まで下地処理が可能だから」といった回答の他、「塗る時間よりペーパーを当てる時間が長くなるほど重視している」との意見もあった。
    その他の下地処理としては、「玄関周りは見た目に良いため、シミ抜き、アク抜きを行っている」「ポリッシャーサンダーによるケレンで旧塗膜の完全剥離が理想」「和風住宅はアク洗い、しみ抜き、カビ抜きを実施。
    クリヤーが塗ってあれば剥離剤を要する」などの回答も見られた。 Q6.吸い込みが止まらない場合の対処法はありますか? 吸い込みに対しては、6割の業者が「塗り回数を増やす」と回答した。
    安易に止めることが劣化を促進させるとの考えを持つ回答もあり、愚直にでも塗り重ねていくことを重要視する姿勢が目立った。
    ただ、色をつけすぎたくない場合や意匠性の高い玄関ドアなど吸い込みを均一にするために、「はじめにカラレスを塗布する」との回答も複数あった。 Q7.木材保護塗料に求めることは何ですか?(複数回答) 木部はもたないという認識を持ちつつも、やはり耐候性を求める声が半数近くを占めた。
    その他、「現状より薄い色にできない」「防藻・防カビ等の添加剤を販売してほしい」「価格を下げてほしい」「着色仕上げの際、下地が米松だと色が入らない」「脱色できる塗料がほしい」「肉厚の塗膜が得られるもの」「クリヤーの耐候性」「在庫が長くなり沈降してしまうのがネック」などの意見が出された。 Q8.屋外木部の塗装で気をつけていることは何ですか? fff:

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