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2011年- 愛媛県産木材の家「補助」の応募殺到 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 49538
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0125
- 見出し:
- 愛媛県産木材の家「補助」の応募殺到
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/homeguide/news/20110124-OYT8T00430.htm?from=os4
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- 記事
-
200戸終了、200戸追加 ぬくもり求め、人気に
愛媛県産木材を使って県内で住宅を新築する人に、柱80本分の代金を補助する県の制度が人気を集めている。
補助を受けて建築中の住宅前には、県産材使用をPRするのぼりが立つ=愛媛県提供
木造一戸建て志向の高まりが背景にあるといい、今年度は予定していた200戸分が昨年10月末の段階で終了し、県は新たに200戸分を追加で補助することにした。
追加分は住宅のほか、新たに事業所なども対象に含め、県の担当者は「愛媛の気候で育った木材は愛媛で使うのが一番。
県内の新築住
宅をまかなえる生産量はあるので、ぜひ使って」とPRしている。
(原典子)
県によると、県土の約70%にあたる40万ヘクタールが森林で、うち22万ヘクタールが人工林という〈林業王国〉。
特にヒノキの生産量は全国1位を誇り、スギも10位と上位に入っている。
しかし、全国的な木材価格の低迷で、出荷額より人件費や運搬費用の方が高くついて採算がとれず、2005年の県内木材生産量は過去最低だった。
このため、林業振興策の一環として県産材を県民に消費してもらおうと、県は07年度から補助金を支出する「えひめ材の家づくり促進支援事業」を始めた
主要部に県産材を8割以上使い、県内に床面積80平方メートル以上の自宅や事務所・店舗を建てる人が対象。
補助額は18万4000円で、民家(100平方メートル程度)の主要部に使う木材の2割にあたる柱(10・5センチ角、長さ3メートル)80本分を、スギ材の価格で換算したという。
森林所有者や製材業者らでつくる県林材業振興会議が、県産材を使っているかなどを実地調査した後、施工主に補助金を振り込む。
追加分の資金は林野庁の補助金で全額賄われる。
08年のリーマンショック以降、県内の年間新築戸数は減っているが、木造住宅は「ぬくもりがある」などの理由で人気を取り戻しており、06年に55%だった県内の新築に占める木造の割合は09年で69%に上った。
追加も既に1期分(60戸)は希望者で満杯という。
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