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2011年-木炭使い節電 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 51545
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0912
- 見出し:
- 木炭使い節電 エアコン24%
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000001109080003
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
島大と建築会社実験/今冬、暖房検証へ◆
調湿用木炭を住宅の天井裏や床下に敷き詰めることによって、エアコンの消費電力が平均24%減る節電効果があったという実験結果を、島根大と土木建築会社「出雲土建」(出雲市、石飛裕司社長)がまとめた。
木炭の隙間の空気層による断熱効果で、天井裏を冷やす余分な電力が要らなかったとみら
れる。
今冬は、暖房での効果を実験で検証するという
同社は建設市場の縮小を機に、廃木材のリサイクルに着目、室内の湿度を調節する機能がある木炭を商品化した。
チップ状、または粒状に加工したものが不織布の袋に入っており、天井裏や床下に置いて使う
2001年に同大と共同研究を始め、02年に発売、脱臭や防音効果を実証してきた。
06年には、同大医学部との共同研究で、アトピー性皮膚炎や小児ぜんそくの症状が和らいだ事例を学会で報告した。
湿度が調節されたことでカビの発生が抑えられたためという
今回の実験では、出雲市の賃貸マンションの隣り合わせた2戸で、6月8日から28日までの21日間、エアコンを20度で連続運転させた。
天井裏と床下に木炭を敷き詰めた部屋は、全く木炭を敷かなかった部屋に比べ、消費電力が1日平均24%少なかったという。
21~26度で採取したデータも、ほぼ同じ
結果が得られた
島根大材料プロセス工学科の中井毅尚准教授によると、木炭を敷いた部屋より、木炭なしの部屋は、天井裏の温度が常に約1度低い状態だった。
床下も温度データをとり、断熱効果を調査中という
中井准教授は「木炭は多機能な建築材料。
省エネを考えた住宅の構造設計に生かしてほしい」、石飛社長は「エアコンを使わなくて済むという入居者の声にヒントを得て実験をした。
暖房はより節電効果が高いと考えられる」と話している
施工費用の目安は、天井が1平方メートルあたり8千円程度。
木炭は入れ替えることなく、半永久的に使えるという
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