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2011年- 被災保育所に木製ベンチ |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 51543
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0912
- 見出し:
- 被災保育所に木製ベンチ
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20110910-OYT8T00042.htm
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
東日本大震災による津波で園舎が浸水するなどの被害を受けた宮城県東松島市の3保育所に、手作りの木製ベンチを贈ろうと、枚方市長尾家具町の家具製造販売会社「ダ・ボスコ」が10~25日、チャリティーイベントを開催する。
手織りじゅうたんを販売した収益の10%をベンチ製作の資金にし、約25個
を送る計画で、同社の家具職人・渡部光太郎さん(36)は「木のぬくもりを子どもたちに届けたい」と話している。
(中田敦之)
同社は震災後、店舗に募金箱を置いて被災地を援助してきたが、渡部さんが「家具を作る技術を生かした支援をしたい」とイベントを企画。
NGO国際子ども教育基金(東京)が、じゅうたんを販売した収益で被災地の保育所に家具や布団を送っていると知り、共同での開催を決めた。
ベンチを贈るのは、東松島市の野蒜(のびる)、牛網、小野の市立3保育所。
いずれも津波が押し寄せ、建物が水浸しになるなどの被害を受け、3園で8人の園児が亡くなった。
現在は、同市内の公民館に子ども計72人を集めて合同保育を行っている。
ベンチは、長さ130センチ、幅35センチ、高さ30センチで、渡部さんらが一つひとつ手作りし、10月に完成するプレハブの仮設園舎で使われるという。
イベントは同社枚方店で行い、イランの遊牧民が手織りした「ギャッベ」200枚(9600円~30万円)を販売。
草木染した羊毛で、動植物の絵や幾何学模様が描かれている。
野蒜保育所の後藤誓子所長(56)は「木のベンチは、子どもがまたがって遊んだり、絵を描く机として使ったりもできて便利。
支援はありがたい」と感謝。
渡部さんは「震災から6か月になるのに、満足に机やイスを使えない保育所があるという現実を何とかしたかった。
心を込めて作りたい」と意気込んでいる。
水曜定休。
各日午前10時~午後7時。
問い合わせは同社枚方店(072・868・3555)へ
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