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2011年-割り箸輸出 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
v11.0
- ID:
-
51319
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0817
- 見出し:
- 米国企業が中国に割り箸輸出、韓国系経営者に米マスコミの取材殺到
- 新聞名:
- 東亜日報
- 元UR(アドレス):
- http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2011081529788
- 写真:
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- 記事
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「米国のメーカーが次々と事業を畳んでいる状況下で、中国が独占していた木の割り箸を米国企業が逆輸出するという奇妙な状況です。
うちの会社から米国製造業の希望を見出そうとしているようです」
米国ジョージア州南方の人口1万7000人に過ぎない小都市、アメリカス。
従業員85人で北米で唯一木の割り箸を生産している「ジョージア・チョップスティック」が本社を置いている町だ。
このごろ、同社に米マスコミが注目している。
米企業が放棄してきた低価格製造品市場に飛び込んだ逆転発想が新鮮であ
ることと、木の割り箸の宗主国である中国に輸出までしているためだ
同社代表は、高校時代に米国に移住したジェイ・リー氏(44、韓国名イ・ジェソク)だ。
リー代表は13日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「米国マスコミがこんなに関心を持つとは思わなかった。
マスコミのインタビューのために仕事にならないくらいだ」と話した。
米マスコミは「米国製(Made in USA)割り箸、中国の食卓に上る」「中国に仕返す(Turn the
tables)」などのヘッドラインをつけて同社を紹介している。
最近はCNNやフォックスニュース、NPR、NBCで取り上げたのに続き、ABCの夜のニュースのアンカー、ダイアン・ソーヤー氏が直接訪問してリー代表をインタビューしている。
1986年、親と一緒に移住してきたリー代表は、大学では統計学を専攻した。
その後、昨年まで米国の屑鉄を中国に輸出する貿易業を営んでいた。
そうしているうちに昨年初め、取引先の中国輸入業者から割り箸を作る木を送ってくれないかという相談があった。
中国は06年から伐採が禁じられ、ロシアから
の輸入もままならなくなると、米国にまで木材の輸入を打診するようになったのだ
「数ヵ月間、ジョージア州の森林を練り歩いて、他の地域には珍しい割り箸用木材がこの地域には溢れていることを知りました。
米国人たちにとって樹木はあたりに溢れているものだから、そもそも活用しようとも考えていなかったようです」
リー代表は、木材を輸出するよりは、工場を建てて中国に製品を売ることにした。
アメリカスの失業率が12%を超えていたため、安い賃金の遊休労働力が溢れていたことも考慮に入れての計画だった。
「工場を建てると言ったら、家族と知り合いたちは『正気か』と反対しました。
昨年10月、工場を完成した後も、手間がかかる作業なので作業員の教育だけで数ヵ月がかかりましたね」
中国の輸入業者に見本を何度も断られた後、今年6月13日、割り箸450万個を積んだコンテナ6個を中国と日本に向けて、初めて船積みした。
この日、リー代表は、職員たちと中国レストランで祝賀パーティーを開き、感激の涙を流したという。
「現在月200万個を生産しているが、年末までに1000本に増産する計画だ。
ところが、米国経済は本当に最悪のようです。
こんな小さな会社に履歴書だけで2000枚が届いているし、15人が就職待機中ですからね。
製造業の微かな火種を、我々だけでも盛り上げていければと思っています」
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