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7.木材林業
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ID:
51122
年:
2011
月日:
0728
見出し:
がれき木材を発電所燃料に 林野庁“一石三鳥”狙い
新聞名:
中国新聞
元UR(アドレス):
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201107270110.html
写真:
-
記事
林野庁が、東日本大震災で大量発生したがれきに含まれる木材を燃料とするバイオマス発電所の建設を進めようとしている。
がれき処理と再生可能エネルギーの普及促進、将来は林業の活性化につなげることも目指す“一石三鳥”が狙いというが、採算性を疑問視する声も上がっている。 「最初はがれきの木材を使い、採算ベースに乗ったら間伐材などで発電する」。
篠原孝農林水産副大臣は今月13日の林野庁の審議会で展望を描いた。 林野庁によれば、震災で発生したがれきは家屋由来のものだけで2500万トンに上り、その約7割が木材。
海水の塩分が染み込むなどしたものを除いても500万トンは利用可能だ。
発電所の燃料には1カ所当たり年約12万トンが必要で、「数年間は十分に賄える」(同庁)という。 林野庁は、発電所の建設費の半額を事業者に助成し、1万キロワット級の発電所を被災地に5カ所程度設けることを目指しており、2011年度第3次補正予算案に100億円余りを盛り込みたい考えだ しかし、NPO法人バイオマス産業社会ネットワークの泊 とまり みゆき理事長は「がれきがあるうちはいいが、あくまで一時的」と警鐘を鳴らす 背景には、総務省調査で2008年に全国144施設あるとされる木質バイオマス発電施設で「多くが採算が取れず苦戦している」(泊理事長)ことがある。
08年ごろの石油、石炭価格の上昇で、自家発電施設を木質バイオマスに切り替える工場が増え、燃料となる建設廃材の価格が上がったことが要因という 森林でほとんどが切り捨てられたままとなっている間伐材についても「搬出が困難でコストがかさむことから発電所の燃料としてはペイしない」と、バイオマス発電所業者からも声が上がる。 これらに対し、自然エネルギーの活用を推進するペレットクラブの小島健一郎 こじま・けんいちろう 事務局長は、「発電だけでは絶対に採算が取れない。
余熱も利用するべきだ」と主張する。 林野庁も、5カ所の発電所を津波被災地に再建する製材工場などに併設する考えで、電力供給のほか、廃熱による温水や気化熱で冷やした水をパイプラインで運び、付近の住宅地の冷暖房や水産流通・加工施設の冷却などに活用する構想だ 木材を使ったバイオマス発電や熱供給の採算性について、熊崎実 くまざき・みのる fff:
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