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2011年- 山大、建築用木材の生産倍増 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 51103
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0726
- 見出し:
- 山大、建築用木材の生産倍増
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nikkei.com/news/local/article/g=96958A9C93819490E0E7E2E39F8DE0E7E2E5E0E2E3E39EE2E3E2E2E2;n=9694E3E4E3E0E0E2E2EBE0E0E4E1
- 写真:
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- 記事
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ジャスダック上場の製材業、山大は建築用木材の生産を来年3月までに東日本大震災前の2倍に増やす。
津波被害を受けた宮城県石巻市の本社工場の生産設備を銀行からの借り入れや国の補助金を活用して約16億円かけて復旧。
高品質な木材の生産に欠かせない人工乾燥機を震災前より増設す
る。
今後、本格化する住宅や公共施設を再建する復興需要に対応する。
山大の本社工場は石巻湾の臨海部に立地し、津波の直撃を受けた。
本社建屋が全壊したほか、原木を建築用木材に加工する機械や人工乾燥機が水をかぶり使用できなくなった。
敷地内に保管していた原木や製品在庫も流失した。
2011年3月期連結決算では約16億円の特別損失を計上するもようだ
震災直後から操業を停止していた工場は復興事業で建築用木材の需要拡大が見込まれることから復旧を急ぎ、6月末に再開した。
原木の皮むき、木材の切り出し、かんながけなど各工程に用いる機械は浸水により電気系統が故障したが、本体は無事だったため修理して利用している。
木材の水分を蒸発させてゆがみにくくする工程に用いる人工乾燥機は既設の8基のうち修復できない6基を廃棄。
新たに9基を設置し、現在11基体制となった。
年末にはさらに3基増やす予定。
建築用木材の生産量は需要動向をみて段階的に増やし、来年3月までに1カ月当たり4000立方メートルと、震
災前に比べて倍増させる。
建築物を現場で組み立てられるように木材を設計図に基づいて工場で加工するプレカット装置も一新する。
従来の設備は津波で壊れたため、現在は装置を借りて稼働している。
これに代わり加工速度が速い新型装置を購入して8月に導入する。
防腐処理や難燃加工を施す装置も交換する。
発表が遅れている11年3月期連結決算は震災関連の特損計上に伴い、最終損益が約15億円の赤字(前の期は5800万円の黒字)になる見通しだ
今期は被災した住宅の修繕や再建の復興需要から受注が伸びており、黒字転換を目指す
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