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2011年- 木の見分け方 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 49428
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0112
- 見出し:
- 木の見分け方 葉に注目
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000001101110003
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
葉っぱや枝をスキャナーで鮮明にパソコンに読み込む方法を確立し、植物図鑑に新風を吹き込んだ。
「葉で見わける樹木」(小学館)をはじめ、図鑑や絵本を次々と出版。
11月には「冬芽ハンドブック」(文一総合出版、共著)を出した。
「同じように見える冬の木も冬芽は1本1本違い、独自の工夫で冬を乗り
越えている。
その多様性や生命力に気づいてほしい」
田布施町生まれ。
海や野山で遊ぶのが好きで、千葉大園芸学部へ進んだ。
たくさんの木の名前を覚えなければならないのに、既存の図鑑は季節の限られた実や花で見分けるものが中心。
「葉っぱで分かればいいのに」。
独学で、葉の形や付き方など四つのチェック項目をたどれば、初心者でも樹木名を
検索できる表を作った
葉は写真に収めて整理していたが、ある時ふと直接スキャナーにかけてみたら、立体感のある鮮明な画像ができた。
「これはいける」と直感。
技術者の父の影響で小さいころからパソコンを触り慣れた強みもあり、工夫を重ねて、より本物に近い画像に仕上げる技術を確立した
東京の出版社に2年勤めて独立。
2004年に出した「葉で見わける樹木」は検索表と鮮明な画像、くだけた文章が受け、6万5千部のヒットとなった。
樹皮や紅葉の図鑑も手がけた
09年春、首都圏からUターンした。
実家を拠点に全国の森を歩きながら本作りを続けている。
小さな田んぼで無農薬の米作りも始めた。
実家の14キロ南で進む上関原発計画に向き合った時期もあり、本の印刷にはバイオマス発電された電力を利用しているという
「ウグイスの声を聞きながら仕事ができるってすごいこと。
すぐ近くで魚も釣れるし、ホタルも飛ぶし。
自然のありがたみを忘れずにいたい」。
今年は新しい樹木図鑑を出す予定だ
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