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2011年- 津波しのいだ木造建屋 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 50307
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0420
- 見出し:
- 津波しのいだ木造建屋で再起、石巻の木材加工会社
- 新聞名:
- 日本経済新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nikkei.com/tech/trend/article/g=96958A9C93819499E3EBE2E0E18DE3EBE2E6E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E2E4E2E6E0E2E3E3E2E4E7E0
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
「毎日、午前8時から午後5時まで、復旧作業を行っています。
津波で流された原木は7割ほど撤収し、工場の清掃も8割方は終了しました」。
住宅・建築用の木材加工などを手掛ける山大(宮城県石巻市)の高橋武一専務は、東日本大震災の津波で被災した工場の、再稼働に向けた準備を急いでいる。
山大では本震の直後、勤務中だった数十人の従業員に対して、緊急避難を促した。
避難先は、石巻港にある工場から直線で2kmほど北東に位置する、標高約60mの日和山だ。
大多数の従業員が無事に避難できたが、「1人が亡くなり、1人の安否が確認できていない」と高橋専務は悔しそうに話す。
港湾
空港技術研究所の調査によると、石巻港には高さ4.1mから5mの津波が押し寄せ、同市の市街地は水没した。
それでも2011年3月19日には、「2、3カ月後の操業を目指す」と発表した。
思いのほか早く復旧できると判断したのは、工場の建物に大きな被害がなかったからだ。
集成材の柱梁を使った木造建屋は、津波をしのいで残っていた。
従業員との団結式を経て復旧作業を開始してから20日以上が過ぎた。
徐々に
操業に向けた見通しが立ってきた。
今後は、海水をかぶった設備の調整や建物の修繕を、本格的に進めていくという。
被災した山大の施設群。
工場のく体には、三井住商建材のサミットHR工法を採用。
盛総合設計(仙台市)が設計し、山大が施工した。
ベタ基礎に発泡ウレタンを敷き詰める地盤改良工法も施している(資料:三井住商建材)
石巻港には、合板工場や製紙工場などが集積している。
写真中央が山大の工場だ(資料:林野庁)
■津波で被災した施設の写真
製品倉庫。
資材が散乱したが、構造体に被害はなかった(資料:三井住商建材)
被災した製材工場の内観(資料:三井住商建材)
事務所棟の外観。
1階の外壁は津波で破損した(資料:三井住商建材)
サイロ棟の外観と内観(資料:三井住商建材)
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