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2011年- 建材不足、県内にも影 |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 50214
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0408
- 見出し:
- 建材不足、県内にも影 同業者間で融通も
- 新聞名:
- 大分合同新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.oita-press.co.jp/localNews/2011_130222206244.html
- 写真:
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- 記事
-
東日本大震災の影響で建築資材が品不足となり、大分県内の住宅建築にも余波が及んでいる。
工場が被災したり、復興需要が見込まれる建材の出荷が止まるなどし、木材合板から外装材、システムキッチンまでさまざまな資材が入手困難に。
在庫を業者間で融通し合う工夫も見られるが、対応には限界
がある。
正常化に向けて業界ぐるみの努力も始まった。
大分市内の工務店では、入荷予定だった部屋用ドアが手に入らず、住宅3軒が未完成のまま。
「デザインが違う代替品は使いにくい」と苦慮する。
大手ハウスメーカーでも震災後、一部の工事をストップ。
「入ってくる資材が確認できたものから順次再開している」という。
住宅建築・販売のベツダイ(大分市)は「同業者と在庫を融通し合っている」、建売住宅を手掛けるグランディーズ(同)は「既に着工したものは代替品でめどが立ったが、今後の着工分はまだ分からない」と先行きを心配する。
建材卸業者も「いつ何が入ってくるか、その時の値段もはっきりしない。
見積書を出
すことすらできない」と見通しが立たない状況だ
関係者の中には「東北で本格復興が始まれば資材不足に加えて、職人が現地に集中して人手不足になる」との見方も。
工期が延びることで資金面の手当てを懸念する声もあるが、大分市内の建設業経営者の一人は「被災地のことを考えると、ある程度は我慢するしかない」と言う。
一方で、震災発生から1カ月近くが経過し、正常化に向けた動きも。
日本合板工業組合連合会(東京都)や林野庁によると、合板は被災地以外のメーカーがフル稼働することで合意。
震災前の生産量を上回る年間246万立方メートルの生産能力が見込まれ、仮設住宅の需要も十分賄えるという。
ほかの資材も、工場の復旧や流通経路の回復などで一部は供給を再開している
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