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2011年- 木の文化、伝えたい |木製品、木、木工などのネット新聞情報 |木の情報発信基地
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- ID:
- 49817
- 年:
- 2011
- 月日:
- 0223
- 見出し:
- 木の文化、伝えたい 曲線組子や和家具紹介
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20110222ddlk19040303000c.html
- 写真:
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- 記事
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くぎや接着剤を使わずに障子の格子などを組み立てる伝統的な木工細工「組子(くみこ)」の作り方を指導している富士吉田市の木工職人、小山田利男さん(73)が今春、曲線の組子や和家具の魅力を写真付きで紹介する本を出版する。
半生を振り返りながら、日本人と木のかかわりの歴史や暮らしも書
き込む。
日本の「木の文化」を世界へ向けて発信し、木を通じた心の交流による町おこしも提案する予定だ。
【福沢光一】
小山田さんは同市の中学校を卒業後、横浜市で木工職人として3年間修業。
その間に組子を知り、日本の伝統技術のすばらしさに触れた。
71年に富士吉田市に建築会社を設立し、経営者にもなったが、職人としての原点「組子」は忘れられなかった。
組子は通常は、薄く細い板を縦横に組み合わせる
小山田さんは、技術的に難しい曲線組子を時間を見つけては作り続けた。
09年からは組子研究会を主宰し、現在約40人に教えている。
一方、50代からは木目の美しさを生かした和家具に注目。
「くぎを使わず、角材の角を組子の技術で組み合わせる和家具に魅了された」と小山田さん。
趣味として収集を始め、今では200点に上るという。
本出版を思い立ったのは、木と共に暮らしてきた日本人の「木の文化」を次世代にバトンタッチしたいという思いからだ。
小山田さんは「曲線組子と木目の和家具という日本文化を伝えておきたい。
海外からも高く評価されており、少子高齢化社会が続く日本が世界で競争したり、富士北麓(ほくろく)を活性化す
るには、木の文化こそ重要ということを多くの人に知ってもらいたい」と話している。
本は150ページ前後。
100ページ分は小山田さんが所有する和家具を写真付きで紹介する。
小山田さんの「木の文化」に対する思いや組子の作り方なども盛り込まれる。
問い合わせは富士ハウス工業(電話0555・23・2278)の小山田さん
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