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- ID:
- 49239
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1220
- 見出し:
- 伝統工芸展で人間国宝記念講演
- 新聞名:
- 山陰中央新報
- 元UR(アドレス):
- http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=523609004
- 写真:
- 【写真】
- 記事
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松江市袖師町の島根県立美術館で開催中の「第57回日本伝統工芸展」(島根県立美術館、山陰中央新報社など主催)に合わせ19日、木工芸の人間国宝・村山明氏(66)を迎えた記念講演会があり、聴講した市民ら約100人が匠(たくみ)の技の一端に触れた。
村山氏は京都府在住。
木材をのみなどでえぐるようにして作る「くりもの」技法で高い評価を受け、2003年に人間国宝に認定。
同展ではケヤキを素材にした器を展示している。
「ちょっとした木の仕事」と題した講演で村山氏は、作品を仕上げるまでの工程を映像で紹介した後、「新しい技術ばかりに目移りするのではなく、木を削る、道具である刃物を研ぐといった基礎が重要」と仕事に臨む心構えを披露した。
また「作品に使用するケヤキの木は樹齢約400年。
木の命をいただいているので、樹齢と同じ期間使えるようにしていきたい」と述べ、使い捨て製品が横行し、経済性が優先される現代社会に対して苦言を呈した。
娘とともに会場を訪れた松江市外中原町の中島妙子さん(62)は「木だけでなく、人間生活の話しも聞けたので、参考になった」と話した
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