1. HOME
  2. 木の情報発信基地Top
  3. 7.木材林業
  4. 木材、木工ニュースアーカイブTop
  5.  
    ID:
    49217
    年:
    2010
    月日:
    1220
    見出し:
    新たな命へ北の国からの椅子 全国へ100脚超す
    新聞名:
    朝日新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.asahi.com/edu/kosodate/news/TKY201012180160.html
    写真:
    【写真】
    記事
    北海道の森の木を使った地元職人の手作りの椅子を、生まれた子どもに贈る「君の椅子プロジェクト」が、大雪山の麓(ふもと)から全国に広がった。
    当初は旭川大学(旭川市)と近隣の町の取り組みだったが、全国各地の要望にも応えるようになった。
    「椅子は居場所の象徴。
    少子化の時代に、椅子を通して 誕生や家族の意味、地域社会を見つめ直すお手伝いができれば」と発案者たちは願っている。  プロジェクトは5年前、同大の磯田憲一客員教授(65)のゼミで生まれた。
    学生が秋田県の大花火大会の様子を興奮気味に話す姿に、磯田さんが言った。
    「何万の花火もいいが、北海道には赤ちゃんが生まれると花火を1発上げて祝う町がある。
    その1発も素晴らしいじゃないか」  会話がひらめきを生み、花火の代わりに椅子を贈るアイデアにつながった。
    酷寒を越えて成長したたくましい木と、地域で磨かれた職人の技で椅子が出来れば、地域全体で誕生を歓迎することになる――。
    家具の街の旭川には職人が大勢いる。
    デザインは東京などの著名な建築家、デザイナーが毎年交 代で引き受けることになった。  プロジェクトが最初に動き出したのは、旭川の隣の東川町。
    費用は町が負担し、町内で子どもが誕生すると旭川大の事務局に連絡、名前や生年月日などが刻印された「世界に一つだけの椅子」が贈られる。
    2006年以来、10月までに261人。
    今は道北の剣淵、愛別両町も参加する。  この取り組みが雑誌などで紹介され、全国から希望が相次いだ。
    北海道の椅子が遠くの街の家に届き、家族の絆を深めるのに役立つならと、個人からの要望も受けることにした。
    個人で加入できる「君の椅子倶楽部」という仕組みもでき、昨秋から100脚以上が東京や千葉、福岡などに届けられている。  京都府長岡京市の橋本麻有子さん(34)もその一人。
    昨夏生まれた長女彩織ちゃんは630グラムの超未熟児だった。
    「生まれてすぐ親に抱かれることもかなわず、新生児集中治療室で頑張った娘に、いとしさと感謝を込めて贈りたいとの思いで申し込みました」と橋本さん  その京都を、磯田さんが訪ねた。
    命の危機を乗り越えて生きる女の子が、椅子に座る姿が見たかった。
    目を細める磯田さんに、橋本さんは「いつか家族で、この椅子を作ってくれた工房や町を訪ねてみたい」と話した。  磯田さんは言う。
    「大きくなってこの椅子を見たら、自分がどれだけのものに包まれていたのか気付くはず。
    椅子が語りかける記憶や思い出は勇気を与えてくれる思う」 fff:

▲目次に戻る

創業1911年 
587-0042 大阪府堺市美原区木材通1-11-13 TEL:072-361-5501 FAX:072-362-3341
お問い合わせ  著作権・サイト関係  サイトマップ  迷子になった場合  V6.0
©2021 中川木材産業オンラインショップ  All Rights Reserved.