v11.0
- ID:
- 46012
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0517
- 見出し:
- 演習林からサカキ盗難 生態系調査の対象木
- 新聞名:
- 中日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.chunichi.co.jp/article/feature/cop10/list/201005/CK2010051602000135.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
愛知県瀬戸市北白坂町に広がる東京大愛知演習林で、サカキが不法に伐採されていたことが分かった。
被害に遭ったのは、生態系を100年間にわたり調べるため環境省が指定した樹木。
10月に名古屋市で開催される生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)を前に、貴重な研究対象が踏みにじら
れた形だ
伐採されたサカキは樹齢30~50年で、同大が森林研究のため所有する演習林の一部である「赤津研究林」(745ヘクタール)に自生。
この林の一部は、同省が全国1000カ所で生態系の移り変わりを長期調査する「モニタリングサイト」に選ばれている。
被害に遭った9本のうち8本が調査対象に指定さ
れ、幹に個体識別タグが付けられていた
現場は急斜面で、サカキは地面から1メートル前後の高さで幹が切断され、神事用で商品になる枝先だけが持ち去られ、幹は放置されていた。
サカキより値が低い、周辺のヒサカキには手を付けていなかった。
大型連休中の犯行とみられる
調査は2004年に始まり、幹の太さや落ち葉の量、周辺の生物の種類などを毎年確認。
環境省生物多様性センターに測定結果を送り続けていた
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