v11.0
- ID:
- いた
46001
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0515
- 見出し:
- 大野木工、森から発信 親子対象に30日フォーラム
- 新聞名:
- 岩手日報
- 元UR(アドレス):
- http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20100515_16
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
洋野町の木工職人で組織する大野木工生産グループ(中村隆代表、7人)は30日、地元の森林を舞台に、子どもたちに木工製品の素晴らしさを伝えるフォーラムを開く。
これまで都内に出向き、その良さを伝えてきたが、木工製作30年の節目に「あらためて地元から発信したい」と思い立った。
器作りの実演
などを通し、ものづくりへの関心や自然を大切にする心をはぐくむ。
大野木工の魅力を再認識し、次世代につなげる機会になりそうだ
同グループは2007年から東京学芸大の「こども未来プロジェクトものづくり部会」(部会長・山田修平同大研究員)と連携し、都内の保育園などで出前教室を開催。
木工の実演を行い、大野木工の普及、食育に取り組んできた。
今回は、町内外の親子向けだ。
同町の大野ダム上流付近の私有林を会場に、同大や地元関係者らの協力を得て「森とうつわと楽しい暮らし 春の体感フォーラム」を企画した。
グループは「大野だからこそできるプログラム」と胸を張る。
フォーラムは、町内の読書ボランティアが、森のネズミたちの生活を描いた絵本「14ひきのあさごはん」を読み聞かせしてイメージを膨らませ、その後、ろくろを用いた木の器作りを見学する。
ドングリが成長して大木になり、器ができるまでの過程も紹介する。
昼食には木の器を使って食事を味わってもらい、
五感で楽しめる内容となっている。
同グループは今後、四季に合わせた内容の企画で大野木工をアピールしていく考え。
中村代表(54)らは「製作するだけでなく、生産者自らがその背景にある意義を伝えたい。
子どもだけでなく大人にもテーマについて考えてもらい、大野木工の良さを再認識してほしい」と参加を呼び掛ける。
フォーラムは4~7歳の幼児、児童とその保護者が対象で、定員40人。
当日午前9時半に道の駅おおのに集合する。
参加料は1人500円。
申し込み、問い合わせは同グループ事務局(0194・77・2505)へ
大野木工とは 1980年、東北工大教授だった秋岡芳夫さん(故人)が提唱した「一人一芸の村」づくりがきっかけ。
同大の紹介で指導員が旧大野村に移り住み、木工技術を住民に伝えた。
82年に大野一中で給食器として使われ始めると全国にその名が広まった。
現在、県内外約200の保育園、小学校
で使われている。
割れにくく、修復して長期間使えるのが特長。
バブル経済期の90年度は販売額が年間約4億円あったが、以降減少傾向が続き、2007年度は約1億2千万円
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