v11.0
- ID:
- 48616
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1110
- 見出し:
- 伝統の技 飽くなき追求 木製建具製造工 大沢直也さん
- 新聞名:
- 東京新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20101110/CK2010111002000039.html
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- 記事
-
厚生労働省が、卓越した技能を持つ職人らを認定する「現代の名工」に、県内からはルネサスエレクトロニクス高崎事業所の電気機械器具保守員、小棚政明さん(50)=高崎市=と松田板金工業所の建築板金工、松田計夫さん(74)=前橋市、大沢木工の木製建具製造工、大沢直也さん(54)=桐生
市=の三人が選ばれた。
このうち、大沢さんに仕事の内容や魅力などを聞いた
組子で美しい模様を表した卓上スタンドなど、作業場には木工建具の技術を生かした家具が並ぶ。
「いかにきれいに、丈夫に作るかをいつも考える。
妥協したらおしまい」と真剣なまなざしを注ぐ
作ったスタンドや障子などの家具は、県の「グッドデザインぐんま」に二〇〇八年度から三年連続で選ばれた。
身近な工具で額縁の四隅を丸くする技術を考えて県内の同業者に広めるなど、業界への貢献も大きい
桐生市出身。
地元で木工会社を営む父親を見て育った。
高校卒業後に岐阜県の建具屋で五年半、修業を積んだ。
二十四歳で帰郷。
技術を磨いて父の会社を継いだ。
「一つの技術を身に付けると、次がまた見えてくる。
そこが面白い」。
県建具組合連合会の会長や、重要文化財の寺社の修復などをする
「全国伝統建具技術保存会」の幹事も務める
保存会の研修では世界遺産の西本願寺御影堂(京都市)の大修復にも携わった。
「木と木をつなぐ見えない部分に素晴らしい技術が使われている。
まだまだ知らないことがたくさんある」と情熱は揺るがない
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