v11.0
- ID:
- 48416
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1028
- 見出し:
- 「無量光院」に柱跡13ヵ所 舞台か正方形の建物 平泉
- 新聞名:
- 河北新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kahoku.co.jp/news/2010/10/20101028t35007.htm
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
岩手県平泉町の平泉文化遺産センターは27日、平安時代末期に藤原秀衡が宇治平等院の鳳凰堂を模して建立した無量光院の遺構調査で、舞台とみられる建造物の柱跡が見つかったと発表した
柱跡は、無量光院本堂跡の東側正面にある約6メートル四方の地点に、等間隔で配置されていた。
縦横4本ずつ計16本建っていたとみられ、このうち13の柱跡を発掘した。
残り3カ所は、調査用の通路として使用しているため未発掘となっている
柱は礎石などを設けず、本堂前にあった池底の地面に直径40~45センチの穴を掘り、木材を直接打ち込んだとみられる。
柱跡は、本堂からせり出していたとされる橋脚の遺構を探す過程で見つかった
平泉文化遺産センターは「建造物が正方形とみられることから橋ではなく、法要や儀式などに用いた舞台の可能性が高い」(島原弘征主任文化財調査員)として今後、専門家の意見を取り入れながらさらに調べる
無量光院跡は、2011年の世界遺産登録を目指す「平泉の文化遺産」の構成資産の一つ。
今回の発掘調査は、1952年に国が実施した遺構調査を裏付けるため、平泉町が今年6月から進めている
新たに見つかった柱跡のほかに、本堂の基礎遺構、本堂前の地表に敷き詰めたとみられる素焼き飾りなども確認された
平泉文化遺産センターは、調査に関する説明会を30日午前11時から現地で開く
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