v11.0
- ID:
- 48181
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1015
- 見出し:
- 天然素材志向で、カルナバろう輸入好調
- 新聞名:
- 神戸新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0003531784.shtml
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
カーワックスや化粧品などの原料となる植物系のカルナバろうの輸入額が神戸港で伸びている。
利用製品が石油系原料から、環境に優しいとされる天然素材の利用に切り替わっているのが主な理由。
神戸税関によると、輸入額は2003年から5年連続で増加しており、国内港では14年連続で首位。
09
年の同港の国内シェアは約70%を占めている
ブラジル北部に生息するヤシ科の高木、カルナバヤシの葉から採取される植物系のろう。
葉からとれるため、木を傷つけたり伐採したりする必要がない。
良質なろうを採取できるブラジル産が、ほぼ100%を占める
神戸港のシェアは、金額ベースで2000年に60・7%だったが、09年には70・2%(7億900万円)まで伸びた。
数量ベースでも、09年で1450トンと71・7%を占める
最近需要が伸びている整髪料、口紅などの国内メーカーが、イメージ向上を狙って石油系原料から植物系のカルナバろうに材料を切り替えているため、需要が拡大。
併せて、ろうを取り扱う大阪の輸入業者が、購入先を国内大手商社から現地調達に切り替えてコスト削減を進めていることも、神戸港の利
用増につながっているという
今年1~7月も、神戸港の輸入額は前年同期比2・3倍増で推移。
同税関は「カルナバろうは採取の際に森林76件を傷つけず、使用後も環境に優しいとされ、今後も輸入は増えるだろう」としている
fff: