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- ID:
- 48088
- 年:
- 2010
- 月日:
- 1008
- 見出し:
- 県産木材の利用拡大へ 女性建築家3人が設計集団、滝沢で発足
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/iwate/news/20101007ddlk03020050000c.html
- 写真:
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- 記事
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滝沢村在住の女性建築家3人が設計集団「KUMU」を1日に発足させた。
木造住宅の設計を手掛けてきた3人が提携し、県産木材や間伐材の利用拡大を目指す。
メンバーの1人、村上素子さん(44)が設計した木造フォリー(装飾用建物)は今春、東京大大学院のコンペで最優秀に選ばれるなど、業界
内の注目も高い。
木造公共建築物の設計にも名乗りを上げ、新風を吹き込みたいと意気込む
「KUMU」という名称には、林業者と組んだり、柱や板を組む木造建築を扱う思いを込めた。
メンバーは村上さんのほか、木造住宅耐震診断士の大森典子さん(48)、福祉住環境コーディネーターで09年にエコ・ハウスコンテストいわて大賞を受賞した片岸弓枝さん(35)の3人
公共建築物や民間老人福祉施設の設計は、人手が必要なため、建築士を多数雇う設計事務所が優位という。
県内自治体は他県に比べコンペの開催も少ないという。
3人が得意分野を分担することで、新規参入を狙う。
今月1~3日に滝沢村で開かれた岩手山麓(さんろく)フェスタでは、木造建造物の魅力や可能性を県民に知ってもらおうと、村上さんのフォリーを紹介した。
奥行き約8メートル。
幅40~30センチ、長さ2メートルの杉の合板12枚をクギやビスを用いず、正方形と卵形に組んだ部材を16ユニットつないだ。
面
材を組み合わせて曲線を表す意外性やユニットをつなぐ自由度の高さなど、従来の木造建築物にない発想が評価されたものだ
村上さんは「面材のみを使いデザインに種類を持たせた。
触れ合って木材の良さを知ってほしい」。
大森さんは「木材を使う側から自由な発想で林業関係者にも提案してゆきたい」と話す
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