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- ID:
- 47954
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0930
- 見出し:
- 県内初の世界的な建築デザイン「リーフ賞」受賞
- 新聞名:
- カナロコ
- 元UR(アドレス):
- http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1009290032/
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- 記事
-
世界の次世代基準の建築デザインに与えられる「リーフ賞」を、厚木市七沢の私立七沢希望の丘初等学校(内田文江校長)が県内で初めて受賞した。
特徴の一つは県産木材79件を多く使用した、大小さまざまな仕切りのない教室。
設計した中村勉総合計画事務所は「学校の教育理念をよく理解し、求めら
れる空間を表現しようとした結果、この校舎が生まれた」と話す
緑豊かな丘上に、昨春に完成した同校。
今月10日、リーフ賞の持続可能な開発部門賞を受賞した。
校内には地中熱で加温することなどで環境に付加をかけない暖房システムを導入。
多様な教育に対応できる空間などが高く評価された。
仕切りのない教室について、内田校長は「視野が広がり、子どもたちが興味あることに取り組める。
心も開放的になる」などと狙いを説明する。
同校は科目によって、全校児童21人が学年の枠を超えたグループ制で授業を実施。
小松恵一副校長は「下級生が、上級生の背中を間近で見ながら学べる環境がここにはある」と話す
各部屋にはガス、水道も設置。
毎週土曜には食育の時間が設けられ、児童全員が調理室で昼食を作る。
近くの田んぼや菜園で収穫した作物が食材となることもある。
「料理は生きる力を学ぶことにつながる」(内田校長)という。
同校の教育方針に共感する中村代表は「自然が校内にあふれるような建物を目指した」と振り返り、「この校舎で学んだ感受性豊かな子どもたちが、世界で新たな人間関係をはぐくみ、活躍してほしい」とエールを送る
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