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    ID:
    47909
    年:
    2010
    月日:
    0929
    見出し:
    木製遺物の保存処理、1万点手付かず 県立歴史館
    新聞名:
    信濃毎日新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.shinmai.co.jp/news/20100929/KT100927FTI090018000022.htm
    写真:
    【写真】
    記事
    県立歴史館(千曲市)で、少なくとも1万点に上る木製遺物の保存処理が手付かずになっていることが28日、分かった。
    出土から約20年が経過した遺物もあり、劣化によって史料の価値を失う恐れも出ているという。
    人員不足による作業の遅れが原因で、専門家からは態勢を整えて処理を急ぐよう求める声 が出ている。  同館などによると、湿地など限られた条件の場所から出土する木製遺物は通常、合成樹脂を塗ったり、樹脂の液に漬け込んだ上で冷凍し、乾燥させることで、半永久的な保存が可能になる。
    5~10年で処理をしないと、風化や腐食で価値を失う可能性があるという。  同館にある木製遺物は、県埋蔵文化財センター(長野市)が発掘し、県教委が保存すべきと判断したもの。
    本年度末までに約2万9千点は処理を終えるか、着手する見通しだが、弥生から古墳時代のはしごや垂木(屋根を支える部材)、奈良時代から中世の柱材や農具の一部など、約1万点は未処理の ままという。  水を張った水槽に入れたり、シートに包んだりして保管しているが、空気に触れてひび割れたり、変形している遺物もあるという。
    長野市の川田条里、石川条里の両遺跡で見つかった弥生から古墳時代の建築部材などは出土から既に約20年が経過している。  同館によると、処理を遅れなく進めるには、1、2人の担当職員のほか、臨時職員が4~6人必要という。
    だが、本格的に処理を始めた95年度以降も、95~99年度と2003~05年度の計8年間は臨時職員が1~2人。
    06~07年度はゼロだった。  同館は作業の遅れに危機感を募らせており、08年度からは国庫補助を受けて6人を確保した。
    ただ、すべての遺物の処理を終えるまでに約20年はかかる見通しだという。  県教委文化財・生涯学習課の花岡隆夫課長は「(人員を確保する)予算が足りなかった」と説明。
    「非常に良くないことだと思う。
    来年度以降の予算確保に努力したい」としている。  同館の原明芳考古資料課長は「劣化で価値を失った遺物はまだない」とした上で、「劣化が著しいものや、文化財としての重要度が高いものから優先順位をつけて処理を進めたい」と話している fff:

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