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- ID:
- 県は11月に成案をまとめる方針。
県森林政策課は「不景気に負けない木材産業を実現し、健全な森林を維持していきたい」としている
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- 年:
- 2010
- 月日:
- 0921
- 見出し:
- 県や製材会社建材工場建設
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20100919-OYT8T00046.htm
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- 記事
-
県産木材を使い、住宅用建材を生産する工場の建設が常陸大宮市の宮の郷工業団地で進んでいる。
良質な県産木材を全国にアピールしようと、県と製材会社などが協力する初めての取り組みで、伐採から加工まで一連の工程をすべて県内で行うのが特徴だ。
来年度の稼働を目指している。
事業主体は、神栖市内に主力工場がある大手建材メーカーの中国木材(本社・広島県呉市)などの製材会社や、地元の森林組合など計12団体が6月に発足させた宮の郷木材事業協同組合。
工場は総敷地面積約3万平方メートルで、総事業費は約15億7500万円。
県の補助金のほか、森林保全
などを目的に2008年度に導入された森林湖沼環境税を活用している。
工場では、県北地域の山林から切り出したスギを持ち込んで、北米産の木材と張り合わせた「ラミナ製材」と呼ばれる建材を生産する。
ラミナ製材は、硬い北米材を負荷の大きい外層部に、軽く粘り強いスギを内層部に使用しており、高強度が特徴。
住宅建築に広く使われている。
生産では中国木材のノウ
ハウを活用し、同社の販売網などを活用して全国に出荷する。
県によると、同工場での県内の原木の取扱量は年間12万立方メートルを予定している。
ラミナ製材には、曲がっているためにそのままでは建材に不向きな「曲がり材」と呼ばれる原木も使えるため、間伐がしやすくなり、森林の整備が進むことも期待できるという。
県内の林業・木材加工業は県北地域が中心だ。
国産材市場は、安価な輸入材の需要が増えたことで一時衰退したが、輸入材の関税措置が強化されたことなどから、再び注目を集めつつある。
県森づくり推進室は「県北地域の豊富で良質な森林資源を生かし、林業の活性化につながれば」と期待を寄せ
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