v11.0
- ID:
- 47666
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0910
- 見出し:
- 鳥取県産材を中国にテスト輸出 採算性などを検証
- 新聞名:
- 大阪日日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.nnn.co.jp/news/100909/20100909005.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
鳥取県内の森林組合などで組織する県木材輸出連絡協議会は、中国向けに県産スギ間伐材のテスト輸出を計画している。
国内の木材需要が頭打ちとなっていることに加え、木材搬出のための作業道整備の進展などに伴い、新たな売り先確保が急務となっていることが理由。
年内にも鳥取港を通じて3千立
方メートルを運搬する計画で、採算性などを検証する。
住宅などの建設ラッシュが続く中国での市場を開拓し、安定供給への道を探る狙い。
原木のまま輸出し、現地で内装用の建材や型枠などの建設用資材に加工される見通しで、協議会では韓国や台湾への輸出も併せて検討している。
荷揚げは上海周辺を予定しており、鳥取市と交流がある江蘇省太倉市が有力な候補となっている。
当初は11月にも実施する計画だったが、円高によるコスト高騰で見合わせており、県は積み荷に必要な費用の一部400万円の助成を9月定例県議会補正予算案に計上した。
鳥取県の木材の生産量は年間約17万立方メートル(2008年実績)。
戦後に一斉に植林されたスギやヒノキが伐採時期を迎えていることに加え、間伐材など採算性の低い木材の搬出を視野に作業道整備などの助成を実施しており、生産量は今後も拡大する見通し
原木の輸出は青森県や新潟県も始めており、県森林組合連合会の近藤敏夫専務は「森林整備が進めば木材供給量が増えるのは確実で、新たな販売先が必要。
中国のマーケットは広がりがあり、安定した売り先となるか検証したい」としている
fff: