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- ID:
- 47656
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0910
- 見出し:
- 石炭火発事業に CO2対策の壁
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001009090001
- 写真:
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- 記事
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小名浜の計画断念
いわき市小名浜に建設が計画されていた石炭火力発電所「小名浜火力発電所」(仮称)について、事業主の「小名浜パワー事業化調査」(いわき市)は事業の断念を決め、今月3日、国と県、同市に環境影響評価手続きの廃止通知書を提出した。
同火発建設をめぐっては昨年、排出される二酸化炭素(
CO2)の削減を求め、経済産業相が計画の見直しを勧告していた
同社は、化学メーカー「日本化成」(東京都中央区)と電力小売りの「ダイヤモンドパワー」(同)が発電事業のために共同出資で設立。
日本化成の小名浜工場内に出力20万キロワットの発電プラント2基や貯炭場を建設する計画だった。
2012年の稼働(1基目)を目指し、03年から環境影響評価を進
めていた
だが環境相がCO2排出削減対策が講じられているとはいえないなどとする意見書を経産相に提出。
県も「計画は国や県のCO2削減目標に相反する」として燃料種の転換や規模の縮小を求めた
同社によると、石炭と木質バイオマス燃料を混ぜ、さらに混焼比率を高めるなどの手法でCO2を大幅に削減できる技術的なめどが立ったという。
しかし「建設費や稼働後の運転経費が計画を上回って経済効率が悪くなったほか、不況で電力需要も減少したため」計画を断念した
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