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- ID:
- 47643
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0909
- 見出し:
- 新素材のドラムスティック開発 「三条を楽器のまちに」 新潟
- 新聞名:
- 産経新聞
- 元UR(アドレス):
- http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/niigata/100909/ngt1009090338000-n1.htm
- 写真:
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- 記事
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三条市の企業が開発した新素材のドラムスティックが、10月から全国で販売されることになった。
金属加工業を中心に三条市の地場産業が持つ高い技術が、畑違いの楽器を通じて「全国の多くの人に知ってもらえる」と地元の期待は高い。
関係者はドラムの部品開発も進めており、「三条市を楽器のまちにし
よう」という構想が動き出した
全国販売されるドラムスティックは、木材加工業「カネコ総業」(三条市大面)が自社開発した新素材「WPC」(Wood Plastic Combination)を使って作った。
WPCは木材にプラスチック樹脂をしみこませて強度を増したもので、堅い素材を加工するところに三条の金属加工技術が生きているという
同社はWPCのドラムスティックを約1年半前から製造販売しているが、今回、日本ロック界のカリスマといわれる「アースシェイカー」のドラマー、KUDO→(工藤義弘)さんの協力を得て、ウェブサイト企画運営会社「Noah」(同市月岡)を通じて全国展開することが決まった
価格は6千円台から。
千円程度の従来品と比べて高価だが、耐久性が増した分、ロックなどの激しい演奏でも壊れにくい。
KUDO→さんも、「このスティックなら木の音質を残したまま、インパクトのある音が出せる。
一発たたいただけで『これはすごい』と感じた」と太鼓判を押す
Noah、カネコ総業はドラムそのものの部品も開発中で、Noahの高橋憲示取締役は「燕三条の技術を生かした楽器作りにつなげたい」話す
こうした動きについて、三条市の国定勇人市長は「ものづくりの技術は目に見える形にしないといけない。
『楽器のまち構想』で三条の技術が広がるなら、ありがたいことだ」と前向きな姿勢を見せている
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