v11.0
- ID:
- 47630
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0908
- 見出し:
- リサイクルシステム:整理地区を有機農地に 国立・谷保で取り組み /東京
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100907ddlk13040328000c.html
- 写真:
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- 記事
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工事で出た木材堆肥化
国立市谷保で、区画整理工事に伴い出た木材を堆肥(たいひ)化し、整理地区の土地に戻して有機栽培農地へと変ぼうさせる事業が進められている。
同地区の多くは田園風景が残る生産緑地であることから区画整理に否定的な意見もあったが、新しいリサイクルシステム導入による、農地の価値を高める
取り組みに注目が集まっている。
対象の土地は、中央高速道沿いの「城(じょう)山南」と呼ばれる地域の約6・4ヘクタール。
ヤクルト中央研究所や民家の周りを曲がりくねった水路が貫いており、大部分は生産緑地で、主に水田として利用されていた。
95年から地権者を含めた話し合いが続けられてきたが、
乱開発の恐れなどがあるとして難航し、ようやく昨年に都の事業計画認可を取得した。
組合委託事業者などによると、現地で剪定(せんてい)枝や伐採によって出た木をチップ化し、静岡県富士宮市の堆肥化施設で牛ふんや微生物と混合。
発酵させて無臭化処理をしてから、約7800立方メートルのたい肥として農地に戻す。
肥よくな土地にすることで、農薬を使わない有機野菜の栽培を目指
す。
組合の遠藤邦教理事長は「画期的な取り組み。
有機野菜で市民に親しまれる場所にしたい」と言う。
一方、城山南では自然・景観保護の観点から区画整理に否定的な意見もあり、市民らが市に土地の買い取りを要望したこともあった。
景観保存を訴えていた上村和子市議は新しい開発手法に「良いことだと思う。
ただ、将来は宅地にされたりして景観が損なわれないようにしてほしい。
都市農業を守るための
法整備も必要だ」と話している
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