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- ID:
- 47472
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0830
- 見出し:
- 縄文時代の道具で加工、木柱復元 石川・真脇遺跡で実験
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.asahi.com/national/update/0829/OSK201008290002.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
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縄文時代の長期集落跡で国史跡の「真脇遺跡」(石川県能登町真脇)で、縄文時代を想定して木や石斧(せきふ)などの道具でクリの木などを加工し、出土した木柱を復元する実験があった。
研究者らは木材や道具による作業時間の差や加工の跡を丹念に調べていた。
この実験は、半分に割ったクリの木を真円状に立てた遺構「環状木柱列」の復元を進める町真脇遺跡縄文館が、首都大学東京の山田昌久教授(考古学)と協力して開いた。
県内の研究者ら約20人が参加した。
研究者らは直径約30センチのクリ、スギの丸太をくさびなどで半分に割り、断面を石斧や弥生時代以降の鉄製の斧(おの)で削って、仕上げまでにかかる時間や斧を打ち下ろす回数などを調べた。
同館の高田秀樹館長は「手作業で割った木の断面を平らに加工するには相当な労力が必要で、縄文人が木柱列を丁寧に作り上げた状況が想像できた」と話していた
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