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    ID:
    47420
    年:
    2010
    月日:
    0825
    見出し:
    木くず燃料でエコメロン
    新聞名:
    読売新聞
    元UR(アドレス):
    http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20100825-OYT8T00043.htm
    写真:
    【写真】
    記事
    クラウンメロンで知られる袋井市や磐田市のメロン農家5軒が、農業分野で県内初となる国内クレジット制度の承認を受け、ソニー相手にCO2排出取引に乗り出している。
    夏を除くハウスの熱源をA重油から木質ペレットに切り替える試みで、地球に優しいメロン作りに励んでいる。  袋井市堀越の農業、小林隆志さん(37)は、8棟のハウスで時期をずらし、通年でメロンを出荷する。
    出来栄えは水やりや日射量に加え、室温が鍵を握る。
    従来、ボイラーでA重油を燃やして室温を保っていたが、2008年、原油価格の高騰に伴いA重油代も値上がりし、経営を圧迫した。  環境問題が叫ばれる中、小林さんは木くずを原料とする「木質ペレット」に着目した。
    樹木は成長する際、CO2を吸収する働きがあることから、小林さんらは国内クレジット制度の承認を目指して「遠州木質燃料利用組合」を設立し、09年6月、国から削減計画の承認を受けた。  同組合の前向きな取り組みが、人づてにソニー担当者らの耳に入り、両者はCO2排出の取引契約を締結した。
    組合は今月、国から09年度分の排出削減量503トンの認証を受け、1回目の取引を行った。
    買い取り価格についてソニーは「個別の契約で公表できない」とするが、相場は1トンあたり1000円 ~3000円とされる。  課題も残る。
    組合員は、木質ペレット用のボイラー購入に国の補助金を利用したが、各自数百万円持ち出した。
    また、8月現在、A重油の店頭価格は1リットル70円前後まで下落したため、小林さんらの意に反し、1キロ35~40円のペレットの方が割高となった。  小林さんは「経営は正直厳しいが、中長期的に重油価格が高騰した場合、価格が安定したペレットに分があると思う。
    今後、県内で調達できるようになればコストも下がり、制度を利用する農家も増えるのでは」と、将来性に期待する。  国内クレジット制度に詳しい京都大経済学部の諸富徹教授(環境経済学)は、「一般に、農業は工業より小規模で制度のメリットは比較的少ない。
    国は審査段階でかかる費用の補助を継続し、県はペレットの供給コストを下げるよう働きかけることで、農業も参入しやすい環境作りに努めるべきだ」と指摘す fff:

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