v11.0
- ID:
- 47278
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0818
- 見出し:
- グリコの「木のおもちゃ」…「木育」に関心 (1/2ページ
- 新聞名:
- SankeiBiz
- 元UR(アドレス):
- http://www.sankeibiz.jp/econome/news/100813/ecc1008130832011-n1.htm
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- 記事
-
■親子で遊べる楽しさヒット
グリコのキャラメルに付いている「おもちゃ」が、5年ぶりに木のおもちゃになった。
グリコのおもちゃが登場したのは昭和2(1927)年のこと。
以来、紙、木、プラスチックなどの素材が使われ、時代時代の子供たちを夢中にしてきた。
素朴な味わいのある木との触れ合いを通して心を育てる、「木育(もくいく)」への
関心も高まっている。
なぜ今、木なのか。
(川村達哉)
◆大人もつい夢中に
今年のグリコは「アソビグリコ」としてリニューアル。
木のおもちゃは、パズル、ダルマおとし、ままごとセットなど10種あるが、例によって箱を開けてみないと中身は分からない
その「おもちゃ」で実際に遊んでいる親子の家を訪ねた。
テーブルに木のおもちゃが、バラバラに置いてある。
何種類分のおもちゃか分からない。
女の子(5)にとって、どれがどのおもちゃの「部品」かは、あまり関係がなさそうだ。
手に取ったおもちゃのピースを一つ一つ積み上げていく
大小、色とりどりのピースによる「塔」が高さを増し、10センチを超えたころ、グラッと揺れたが、持ちこたえた。
横にいるお母さんは「すごいね~」。
でも、手は出さない
「こわ~い」。
女の子は、そう言いながら積んでいく。
ついに塔は崩れ、木片は乾いた音を立てながらテーブルに広がった。
「ひゃ~」。
残念だったね、と声をかけると「倒れるとこ、おもしろい」。
お母さんは「木のおもちゃは角が丸くて安全だし、単純だけど奥が深い遊びで、大人もつい夢中になりますね」
キャラメルの発売元、江崎グリコのマーケティング部、河瀬茂宏さんに話を聞いた。
「もう一度、木でやろう、グリコにしかできない『おもちゃ』を作ろうと。
親子や3世代でも一緒に遊べるものをと考えました。
今の子供たちには新鮮ですが、かつて子供だった方々には懐かしいものも入っています。
いずれも長く遊ん
でほしいという思いで作りました。
創業者の言葉に『子供にとって食べることと遊ぶことは、2大天職である』とあります。
まず楽しんで遊んでもらえたら」
売り上げも好調で、3月=160%、4月=170%、5月=190%(いずれも前年同月比)という。
木で育つ、木によって育てられる「木育」。
平成18年に林野庁「森林・林業基本計画」の中でその大切さがうたわれ、さまざまな取り組みが進んでいる。
大手通販カタログの知育玩具特集ページには、積み木・パズル系やままごと系など木製の玩具が並び、サイトの「楽天市場」には「木のおもちゃ」の週間ラ
ンキング・トップ30が出ている
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