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- ID:
- 47224
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0813
- 見出し:
- 現役木材、法隆寺より古かった 奈良・元興寺、世界最古(1/2ページ)
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.asahi.com/culture/update/0813/OSK201008130210.html
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
奈良市中院(ちゅういん)町、元興寺(がんごうじ)(極楽坊)の禅室(国宝)に、飛鳥時代初期の586年ごろに伐採されたヒノキが使われていることが、総合地球環境学研究所(京都市)の光谷拓実(みつたに・たくみ)客員教授(年輪年代学)の調査でわかった。
世界で最も古い木造建築とされる法隆寺(7世
紀末~8世紀)を約100年さかのぼり、世界最古の「現役」の木造建築部材になる。
元興寺は国内初の仏教寺院・飛鳥寺(法興寺、奈良県明日香村)を前身とし、平城遷都(710年)に伴って平城京内に移された。
奈良時代の718年に建立が始まり、建物は新築とされてきたが、少なくとも禅室は飛鳥寺からの移築だった可能性が高まった。
禅室は東西26.8メートル、南北12.8メートル、高さ8.4メートルの細長い木造平屋建て。
僧侶らの住居「僧坊」として使われ、後世には修行の場を兼ねた。
光谷教授は奈良文化財研究所の発掘技術研究室長だった2000年、終戦前後の修理で禅室から取り外された部材の年輪を調査し、582年ごろの伐採を示す部材を見つけた。
現在使われている部材にも同時代のものがあるとみて、07年にデジタルカメラで屋根裏の部材の年輪などを撮影。
年代の判
明している年輪データと比較して割り出す年輪年代法に基づき画像をコンピューター解析した。
その結果、複数の柱の上部に水平方向に渡した「頭貫(かしらぬき)」で、最も外側の年輪が586年を示した。
飛鳥寺の正確な建立年は不明で、590年に用材を伐採したことが日本書紀に記されている。
飛鳥寺の部材が禅室に再利用されたとみられる。
光谷教授は「国内初の寺院の部材がいまだに健在なのは、加工しやすく耐久性に優れたヒノキだったから。
日本の木の文化を象徴する建物として、禅室は貴重だ
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