v11.0
- ID:
- 47082
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0803
- 見出し:
- 京町家古材を小物に再生 木材商と工繊大生が開発
- 新聞名:
- 京都新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.kyoto-np.co.jp/education/article/20100802000163
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
京町家の古材を素材に、部材としての形と質感をそのまま生かしたアクセサリーやインテリアなどのオリジナル商品を、木材商「丸嘉」(京都市伏見区)と京都工芸繊維大(左京区)の学生が開発した。
「町家のライフストーリーを引き継ぐ物として、永く使ってほしい」としている。
両者の産学連携事業の一環で、工繊大工芸科学研究科デザイン科学専攻の修士課程大学院生と学部学生30人が企画、製作した。
柱材の穴(仕口)に花をいける鉢植え、色合いの異なる部材を組み合わせた一輪挿し、使い込むほどに手になじむキーリングのほか、積み木や筆箱、大工道具などで、町家の部材としての歴史が木のぬくもりとともに伝わってくる。
ペンダントをデザインした修士1年の川島晴菜さん(22)は「永い年月を人と一緒に過ごした木の温かみを感じてほしい。
ものを大切にするメッセージも込めました」という。
学生を指導した野口企由教授は「単なるアンティークではなく、商品として魅力のある物を多くの人に使ってもらうことで、焼却処分されることが多い古材を生かせる」、丸嘉の小畑隆正代表は「山で100年、町家で100年生きた木に再度命を吹き込み、さらに100年、身近で使ってほしい」と話す
製品16点を紹介する「RELIFE」展が中京区釜座通丸太町下ルの京町家サロン「木想倶楽部」で9日まで開かれている。
一部の製品は期間後も、古材見本とともにサロンに置く
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