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- ID:
- 46872
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0718
- 見出し:
- 違法伐採木材:2割減 それでも毎年1億立方メートル超--02年比・英研究所調査
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/life/today/news/20100719ddm002030087000c.html
- 写真:
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- 記事
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森林破壊につながる違法伐採木材の現在の生産量は、02年より約2割減ったことが、英王立国際問題研究所の調査で分かった。
経済危機に伴う価格低迷や各国の規制強化で改善の傾向にあるが、依然として毎年1億立方メートル(東京ドーム80個分)以上が違法伐採されていると推定され、深刻な
状況が続いている。
政府の許可を得ない伐採や、許可証を偽造した伐採などを違法伐採と呼ぶ。
調査は▽主要生産国(ブラジルなど)▽消費国(日米など)▽加工国(中国など)計12カ国を対象に、各国政府や企業が把握している伐採データや、貿易統計と合法的な伐採による生産量との差などから、違法伐採の規模と推
移を推定した。
主要生産国の場合、ブラジルはアマゾンなどでの違法伐採による生産量が10年前より最大75%減少。
カメルーンも99~07年で半減した。
00年にピークとなったインドネシアは06年には75%減り、中国への密輸も激減した。
これら3カ国での減少により、世界全体では02年に比べ22%減ったと推定した
だが、木材生産量全体に占める違法伐採の比率は依然高い。
最悪の想定では、ブラジルの木材生産量の7割以上、インドネシアの6割が違法伐採の可能性があるという。
生産量減少に伴い、加工国や消費国による違法伐採木材の輸入量も、04年より約3割減少した。
日本は5大消費国の一つで、08年の輸入量は04年の半分だが、紙や家具など木を原料とする輸入品の9%、23億ドル(約2024億円)相当分が、違法伐採木材を使ったものとみられる
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