v11.0
- ID:
- 従来の工業製品の一部に、手作りの味を加えるだけでも、その印象はがらりと変わり、ユーザーに新しい価値を提供できるかもしれない
46822
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0714
- 見出し:
- 島散歩 「おおて」に守られる舞台 女木島
- 新聞名:
- 読売新聞
- 元UR(アドレス):
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/news/20100712-OYT8T01170.htm
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
港近くの家々を取り囲むように連なる石垣は「おおて」と呼ばれる。
一帯の集落の人々は冬の瀬戸内海に吹く季節風を、この石組みで防いできた。
一角にある築80年の古民家の庭で、愛知県立芸大の学生が特設ステージ作りを進めている。
ヒノキ材を敷き詰めた舞台では、ピアノコンサートなど多彩な出し物を予定する。
「日の傾きと、到着を知らせる船の汽笛が時計代わり」と彫刻専攻の北浦智恵さん(27)。
ゆったりと流れる時間の中で、昼夜問わずの作業が続く
民家が面する石の壁も装置の一つ。
男木島から嫁いで来て約40年間、石垣に包まれて暮らす中村洋子さん(66)も「どんな舞台が繰り広げられるか、わくわくします」と心を躍らせる。
◇
瀬戸内国際芸術祭が19日に開幕する。
舞台となる七つの島を訪ねると、伝統に根付いた人々の暮らし、新たな魅力を発信する現代アート作品に出会った。
(この連載は、文・岡信雄、写真・吉野拓也が担当します)
女木島 高松港からフェリーで15分。
鬼ヶ島とも呼ばれ、桃太郎伝説の鬼のすみかとされる洞窟(どうくつ)がある。
面積2・6平方キロ・メートル。
人口200人
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