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- ID:
- ミサワホームではこの木材調達ガイドラインにもとづき掲げた、2014年度までに森林認証を受けた木材の使用比率(認証過程材を含む)70%を達成するために、仕入先企業と連携した活動を実施していきます
46563
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0625
- 見出し:
- 仕事術ワタシ流 木を切るには理由がある 傷つけぬよう瞬時に判断
- 新聞名:
- 朝日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001006240004
- 写真:
- 【写真】
- 記事
-
カネキ木材店 鈴木慶子さん
【木を切るには理由がある 傷つけぬよう瞬時に判断】
「10年経験して、やっと『一人前』と言われる。
マニュアルはないし、先輩たちを見て、覚えるしかない」。
貿易会社のOLから職人の世界に飛び込んで4年目。
カネキ木材店(岐阜県関市)の鈴木慶子さん(31)にとって、先輩たちの一挙手一投足が成長への「肥やし」だ
同県内の山林を中心に間伐や皆伐作業を行う。
木の選定から、切り倒した木の収集、丸太への加工、搬出など、仕事は幅広い。
機械化が進む現在は、重機用の作業路づくりもする。
鈴木さんは3種類の重機を操り、主に収集から搬出までを担う
「木」とのであいは、英国留学から帰国後、貿易会社に勤めていた2006年だ。
パスポート更新で訪れた県施設でNPO主催の講座案内「木こりになりませんか?」と書かれたチラシが目に留まった。
「毎日が単調で、体を動かす仕事がしたかった」。
講座で講師だった木材店の大野公之社長と知り合った
安い外国産材に押され、国産材を取り巻く環境は厳しい。
大野社長は作業の機械化を進め、コスト削減に取り組んでいた。
「山で木に触れることが楽しかった。
『これだっ』て思って」。
転職を決意し、重機の操作に必要な大型特殊運転免許などを取得。
入社を直談判した
同県内の林業従事者は昨年度末で1162人。
そのうち女性は8人だけだ。
体力的に厳しい仕事だが、何よりも求められるのは判断力という。
優良な木を残す定性間伐では、出荷コストを踏まえ、伐採する木を選ぶ。
残す木を傷つけないように倒す方向までを瞬時に判断する。
一つの現場で与えられる時間
は約3カ月。
広大な山林の手入れにはスピードも必要だ
「木を切るには理由がある。
結果は何十年後に出る。
想像しながら仕事をしています。
山主さんに『きれいな山になるだろうな』と言われたら、本当にうれしいですね」(鷹見正之)
【プロフィル】
1978年生まれ。
高校卒業後、英バーススパ大でゴミ埋め立て地の汚染状況などを研究した
●あこがれの女性
女子レスリングの浜口京子選手ら強い女性
●5年後の私
今の仕事に一生懸命で、先のことは考えられない
【こだわりグッズ】
白いタオル。
仕事中は1枚を首に巻き。
もう1枚でほおかむり。
夏は涼しく、冬は防寒に役立つ。
結びやすいと両端がガーゼ状のものを愛用。
自家用車に予備2枚を積み込んでいる
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