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- ID:
- 46539
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0624
- 見出し:
- 古民家の木材と植生を探る 愛媛大農学部・杉森正敏准教授 /四国
- 新聞名:
- 毎日新聞
- 元UR(アドレス):
- http://mainichi.jp/area/ehime/research/news/20100623ddlk39040425000c.html
- 写真:
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- 記事
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時の有力者が建立した神社仏閣に使われるのは全国から集めた高品質の木材。
ならば、一般庶民の家はどこの木材を使ったのか?。
愛媛大農学部の杉森正敏准教授(49)=木材工学=は愛媛県内の古民家に使われている建材と地域の樹木植生の関係を調査している。
昨年、県内3カ所の使われていない古民家を調査。
石鎚山系にある古民家では柱や梁(はり)、屋根、床、根太など約100種類の建材を採取し、光学顕微鏡を使って樹種を特定した。
その結果、約7割はスギやヒノキが使われているが、土台には腐りにくいクリ、床にはヤマザクラなど木の特質を利用した
使い分けが見受けられた。
また、樹種は石鎚山付近の植生と一致。
修復には、古民家よりも標高の高い場所に生える手近な樹木を利用していることもわかった。
来年までに10カ所程度調査するという。
国内の木造住宅は外国産材が主流。
国産材でもスギ・ヒノキが中心で、木を使い分けることは少ないという。
杉森准教授は「家造りでの木材利用から、スギやヒノキによる単調な人工林でない、多様性のある森のあり方を探っていきたい」と話している
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