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- ID:
- 46520
- 年:
- 2010
- 月日:
- 0622
- 見出し:
- 木工デザイナー 三谷龍二さんが初の画文集「僕の生活散歩」
- 新聞名:
- MSN産経
- 元UR(アドレス):
- http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/100622/art1006220739000-n1.htm
- 写真:
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- 記事
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ベストセラー小説「朗読者」や伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」などの装丁も手がけた木工デザイナー、三谷龍二さんの初の画文集「僕の生活散歩」(新潮社)が刊行された。
木の器で知られる一方、自身のアトリエで絵画を描き続けている。
静かで温かな“手触り”を漂わせる絵画と重ね合わせ、器を作る思
い、創作活動を支える日々などについてつづっている
三谷さんは昭和27年、福井市生まれ。
56年、長野県松本市に個人工房ペルソナスタジオを開設。
工芸と暮らしのかかわりに焦点をあて、毎日の食卓で使われる木の器のほか、立体、平面作品も手がけている
同著には、63年から平成20年までの間に制作した絵画が収録されている。
丸テーブルやヤカンなど、モチーフは身近なものばかりだが、不思議な静けさと詩情が漂う。
仏人画家、モーリス・ユトリロを彷彿(ほうふつ)させる、白をはじめとした深みのある独特な色に彩られている。
木工作品同様、凛(りん)と
したたたずまいとぬくもりが同居している
絵画と重ね合わせたエッセーもユニークだ。
「窓には、その人の心も映るのだろう」(窓)、「多様な人たちを認めそれとかかわるためには、鋭敏であるばかりでなく、時には鈍感であることも大切」(計測器)。
松本さんの創作への情熱や日常、青春時代の記憶などが垣間見える
同著に掲載された絵画を紹介する「三谷龍二 絵画展」が30日まで、東京都千代田区の小川美術館で開催されている。
午前11時~午後5時(入場は午後4時半まで)。
無料。
問い合わせはTEL03・3263・3022へ
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