ID : 2615
公開日 : 2007年 1月30日
タイトル
ひのきの学習机 XYL 鈴木丈博さん
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新聞名
朝日新聞
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元URL.
http://www.asahi.com/shopping/column/master/TKY200701310189.html
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元urltop:
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写真:
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ヒノキや杉といった国産の木材などを使い、無垢材とエコ塗装にこだわった学習机を中心に扱う店。子供たちが自然を意識するきっかけや、自然のものに触れる機会を作りたいと、学習机にこだわっているのだ
とか。子供と一緒に成長する、天然木机の良さを知ろう!
ヒノキの学習机は、小学生の間だけでなく長く愛用できるのが魅力の一つ。
ヒノキの机の良さに感動し、その出会いに感謝する手紙が、全国から寄せられている。
ヒノキのぜいたくな机
当店では、ヒノキや杉といった国産の木材などを使い、無垢材とエコ塗装にこだわった学習机を主にご紹介しています。利便性や価格などを追求すればたくさんの選択肢はあるのですが、子供たちが自然を意識するき
っかけや、自然のものに触れる機会をもっと多くするには、国産のヒノキで作られた学習机が最適ではないでしょうか。
木で作られた学習机は、実際には葉や実をつけることはありませんが、時間とともに強度を増して、風合いを漂わせ、そしてツヤを出して価値を高めていきます。ゆっくりと着実に年を積み上げて、お子様の成長と重ね
ることができる学習机は、まさに木の特性を充分に生かしたものだと思います。きっと、自然のものだからこそ出てくる味わいを実感していただけるでしょう。そして、単にモノとして机を届けるだけでなく、そういった目に
見えないものも一緒にお届けしたいですね。
また、近年、住宅や家具において「ホルムアルデヒト」が問題になっています。これはシックハウス症候群を引き起こす最も代表的な化学物質であり、製品を大量に早く生産してコストを下げるために、これを含んだ揮発
材が使用されるのです。
しかしながら、当店の机や家具には、塗装に科学物質を使いません。時間はかかるものの、オイルを木に浸透させ、内側から外側までを均等に強くする方法のオイルフィニッシュを採用しています。この方法だと、人体
に無害だということだけでなく、木の呼吸を妨げず、木の調湿性が保つことができるのです。また、木の特徴や外見はそのまま生かされるので、木肌のぬくもりを活かすことができます。このように、素材から製造に至るま
で徹底して自然にこだわっています。
自然素材との付き合い
当店を立ち上げる時にまず思ったのは、分かりやすいお店にすることです。世の中にはたくさんのインテリアやモノが溢れています。世界中で生産されたものが日本に居ながらにして手に入るのです。しかし、それが逆
に、本当に欲しいモノを探しにくい原因となっている気がします。だからこそ当店では、扱う商品を子供部屋というジャンルに絞っています。さらに、安全性を追求し、無垢材にこだわり、作り手の思いを伝えやすくするため
に国内で生産したものを扱っているのです。
しかし、相手は自然素材なので難しいこともあります。木は湿気を吸って膨らみ、乾燥すれば縮んでしまう素材です。湿気の多い時に切られたパーツが別の日になると上手く組み合わないことなどもありますし、木の使う
部分によってもクセが異なります。そして、発送用に厳重に梱包して箱積みしてしまうと、木が呼吸できずに不具合が発生することもあるので、大量の作り置きができないのです。
だから、ご注文を受けてから準備をしなければならず、それが毎年のピーク時の対応を難しくしています。そういった問題を解決し、上手にコントロールしていくことで、お客様のご要望にお応えできるよう、努力してい
きたいと思っています。
ヒノキの良さを伝える店として
ヒノキは日本人に昔から高級木材として親しまれてきました。しかし、戦後の復興時に大量に植林されたものが、約60年の年月を経て木材として使える状態になった今、外国の安い木材が増え、あまり使われなくなって
しまいました。そんな背景のもと、良質なヒノキが、かつてないほど身近なっています。だからこそ、部屋中に広がるヒノキの爽やかな香りと、時間を経てアメ色に変わる風合い、使うほどに増してくる艶など、天然素材で
なければ味わえない贅沢な使い心地を楽しんでいただけたらと思っています。
また良いものだから高くて当たり前なのではなく、価格やデザイン、使い心地も含めて、少しでもご満足いただけるようなラインナップを目指していきたいですね。
そうやって日本の木を使う場面が増え、森が豊かになり、子供達の次の世代にも役に立てるとしたら、これほど素晴らしいことはないと思います。
木の情報発信基地では、TOPページを平日毎日更新しておりますが、その更新の中に、報道各社のホームページに
掲載されているニュースを毎朝調べ、昨日掲載された情報を集め、リンク形式の1行にその見出しを掲載しています。
2010年現在で毎日平均15本の広い意味での木に関する情報が掲載されています。毎日更新ですから、次の日には消えて
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