ID : 2217
公開日 : 2006年 12月 5日
タイトル
エチオピア奥地に“わが家” 高知市の岩井さん
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新聞名
高知新聞
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元URL.
http://www.kochinews.co.jp/0612/061205headline05.htm
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元urltop:
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写真:
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土佐の民俗作法研究家の岩井信子さん(76)=高知市知寄町1丁目=が、アフリカ・エチオピア奥地の人々の暮らしに魅了されて何度も通ううち、とうとう現地にマイホームを建ててしまった。円形の草ぶきで、小
さな手作りの家。「できるなら毎年現地に行き、長い期間生活したい」と話している。
岩井さんは2000年から、文化人類学者もあまり足を踏み入れないような同国のオモ川流域を、計6回訪ねている。
首都アディスアベバから、チャーターした車で南西へ数日間。オモ川西岸キビシのスルマ系言語のチャ・イやスーリという人々の集落群が目的地だ。
「衣類をほとんど何もつけず、真っ裸で暮らす人々。行くたびに魅力が増し、ここの一員になりたいと思うようになった」と言う岩井さん。滞在は毎回、約1カ月間に及ぶ。
この入れ込みように、現地の人々も2003年暮れには岩井さんに「ナダツ」という現地の名前を贈ることにした。「角が生えかかった茶色の子牛」という意味のこの名前は、村人の女性のもので、その女性には代わりに岩
井さんの名前「信子」を付けたという。
「現地に着いて『のーぶこー』と呼ぶと、その人が出てくる。向こうは『なだつー』と。お互いに繰り返し呼びながら近づいて、最後は抱き合う。そうすると、『ああ、アフリカの家に帰ってきたなあ』という気持ちになります」
名前をもらい、村の一員となった岩井さんは2004年末に「家を建てたい」と伝え、了承を得た。大工仕事を5人、草運びを3人が手伝ってくれることに。
村人たちは、草原に丸く線を引いて「ここを家にしよう」。丸太の柱を立て、つるや木の皮で縛っていく。青柴(しば)を屋根と周囲に差し込んで飾り付けて完成。約5日がかりだった。
「中の広さは8畳ぐらい。草と木の香りがして、ものすごく気持ちがいい。丸太のベッドがあって、誰かが牛の皮を敷いてくれていた。寝っ転がると、本当に涼しい」
岩井さんは「日本では人間関係に対して、無意識に身構えるところがある。それがアフリカではすーっと解き放たれる。『落ち着くべきところに落ち着いた』という感じです」と話している。
家が建つまでを振り返った岩井さんの「大アフリカのわたしの家」を、6日付紙面から連載します。
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