ID : 1923
公開日 : 2006年 10月25日
タイトル
木炭の家電利用を研究 通電性高め新産業創出へ 開発局
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20061025&j=0044&k=200610251330
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元urltop:
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写真:
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木炭の通電性を高め、パソコンや家電製品などの部品に使えないか、開発局が調査を始める。森林資源を有効活用し、新産業の創出を図るのが狙い。二十六日に札幌市内で一回目の検討委員会を開催、十一
月から上川管内下川町で実験を行う。
実験では、材料となる木材をニッケル水溶液に浸した後、約九○○度で加熱して炭化させ、木炭を製造する。もともと木炭は電気を通すが、ニッケルを使うことで木炭の炭素が結晶化し、銅などの金属並みに通電性が
高まるという。
木炭の機能などを研究する北見工大の鈴木勉教授(木質資源化学)が開発した技術で、二○○二年に特許を取得したが、まだ実用化には至っていない。この木炭を粉末にし接着剤で固定することで電子機器の回路基
板や電池の電極などに活用できないか検討を進める。
実験は、下川町ふるさと開発振興公社の木炭製造装置を改造し、同町産のカラマツの間伐材や廃材を使って行う。丸太のほか、おがくずやチップなども使い、加熱の時間や温度などを変えながら、通電性が高くてコス
トが安くなる製造方法を探る。
また、通電性だけでなく、木炭製造の際に発生するガスや液体を新たなエネルギーとして応用できないか、電磁波を遮へいする能力は増すかなど、この木炭の持つ機能を多角的に検証する。
検討委員会で調査結果を分析し、来年二月までに報告書にまとめる。鈴木教授は「金属と違い、森林資源は再生が可能で枯渇しない。木炭の付加価値を高め、活用方法を増やすことで、木材需要を高めたい」と意欲を
見せている。
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