ID : 1889
公開日 : 2006年 10月20日
タイトル
森林保護に向け 100%再利用可能プラ製割りばし開発
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/siz/20061021/lcl_____siz_____004.shtml
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元urltop:
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写真:
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輸入品が大半の割りばしに値上げや森林保護に向けた動きが見られる中、富士市の商社と焼津市の成形メーカーがプラスチック製の割りばしを共同開発した。使い切りによる割りばしの衛生的イメージを生かし
ながら、リサイクル素材で作れる環境面への貢献に着眼したという。 (松下隆文)
共同開発したのは、富士市川成島の合成樹脂などを扱う商社「富士トレーディング」(遠藤正人社長)と、焼津市坂本の合成樹脂成形メーカー「増田樹脂化学工業」(増田福次社長)。
富士トレーディングによると、割りばしに使用する原料は、食器やトレーなどにも使われるポリスチレンというプラスチックで、100%リサイクルが可能。今回開発したはしは長さ約二〇センチで、頭の部分が約二セン
チくっついていて割るようになっている。丈夫で、きれいに割れるように試作を繰り返し、量産試作を終えて特許庁に実用新案の申請済み。
長さやはし先端部の滑り止め用突起などの形状変更は、金型の一部を変えるだけで対応でき、店のネームも容易に入るという。色は顔料で変えられる。
現段階で販売価格は一ぜん四円台の見込み。平均的小売価格が「一ぜん一円五十銭ほど」(日本割箸輸入協会)のシラカバ製割りばしなどに比べ高値だが、需要が伸びれば三円台まで下げられるという。
林野庁の統計では昨年、国内で使われた割りばしは二百五十八億八千万ぜん。このうち輸入割りばしは98%の二百五十四億一千万ぜんで、ほとんどが中国産。中国は昨年十二月に30%値上げをしたが、背景には人
件費の伸びや原木の値上がりなどのほか、中国が森林保護に力を入れ始めた影響も指摘されている。
両社では今後、外食産業、弁当店など割りばしを大量に消費する業界への普及を目指している。遠藤社長は「地球規模での環境保護を考えれば今後、木製割りばしを使わない店は増えていくはずで、ぜひプラスチック
製割りばしを普及させたい」と、意気込んでいる。
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